第7話

◇ 7 ◇ *廉
1,613
2018/12/25 12:19






「 廉くんカッコいいね! 」

「 好きです! 」

「 あんな彼氏欲しー 」












どこに行っても

そんなことばっか言われる。










ちょっとばかり、

調子に乗ってた。














高校でも、


1年の時は
クラスの女子だけに留まらず、
他のクラス、他校からも、
女子が(特にバレンタインの日に)
押し寄せてきた。











2年なっても、




相変わらず女子はみんな、
キャーキャー
言うてる。














なのに、
一人の女子は
反応すらしない。














座席表を見ると、








三島あなた









隣の席のやつだった。














『 一人ですがなにか? 』














挑発的な発言に
少しイラッとした。









が、



笑ってすらいない顔を、



美しいな




そう思った。






正直 ばりタイプで、


やばい。













気づいたら
イライラより



モヤモヤという
気持ちが増えた。













それが












好き








ってことに気づくのに、

時間はかからなかった。

















絶対振り向かせたるわ。














◇.

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