電車に乗って、
都会の方に出た。
閑静な住宅街とは打って変わって、
とっても賑やか。
「 ここです! 」
『 うわ、おしゃれ 』
「 いいですよね。おきにいりです。 」
瑞稀くんが連れてきてくれたのは、
レディースからメンズまで揃った
洋服屋さん
おしゃれで、
落ち着いた雰囲気がある。
「 新作出たらしくて、、、あ!あつた! 」
『 瑞稀くんおしゃれだね 』
「 そんなことないですよ。
でも、ありがとうございます ニコッ 」
なんだろうな、、
笑顔が輝いてるって、
すごいと思う。
私、笑わないんだよな。
自分が思ってる以上に。
こんなん自虐すぎだわ。
でもよくみんなに言われる。
あなたちゃんは、
表情柔らかくても笑ってない
って。
笑ってないっていうか、
笑えないっていうか、、、
そんなこと考えてたら、
瑞稀くんってすごいな
なんて
思ったりして
「 これ、あなたさん絶対似合いますよ 」
『 やめてやめて 』
「 試着してみてください! 」
『 えあ、いや、、 』
「 待ってまーす笑 」
瑞稀くんに押し込まれた
私とカジュアルな水色のワンピース
絶対似合わないんだけど、笑
◇.
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。