ダルい入学式も終わり、
もう帰っていいとのことなんで、
即座に帰路に着いた。
「 あ!あなた! 」
『 ...優斗。 』
10メートルぐらい離れた所で
手を振ってる優斗。
走ってこっちに駆け寄ってくる。
「 新しいクラスはどう? 」
『 うざったい関西弁が一人。 』
「 笑笑 どんまい 」
『 優斗は? 』
「 んー。普通?でも楽しそう!髙橋海人って男子と友達になった! 」
『 よかったじゃん。てか、苗字一緒だね、その、、、、髙橋海人くん?と 』
「 まじ運命感じた、笑笑 」
一緒に帰る。
目的地も、
一緒。
私は訳あって
優斗宅に居候することになった。
その訳が明かされるのは、
まだ少し、
先のこと。
それより
なにより
あの関西弁の対処法考えないと。
◇.
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。