次の日もその次の日も
付きまとってくる関西弁。
こいつが付きまとうように
なってから
約1ヶ月。
最近誰かに
見られている気がしてならない。
少し怖かったりしてる。
「 なんかあった? 」
『 なんでもないよ。 』
優斗にも心配かけちゃう始末。
咄嗟に
嘘をついてしまう。
「 なぁあなたさ、寝れとる? 」
ここ、クマできてる。
なぜこいつに心配されなきゃ
いけないんだ?
てか、今
『 あなたって呼ぶな。 』
「 ええやん。減るもんちゃうし。 」
『 あっそ 』
「 いつになったら、廉って呼んでくれるんかな? 」
『 3万年後 』
「 じゃあ頑張って生きなあかんなー 」
『 ふふッ、バカでしょ 』
「 今笑った!やっと笑った! 」
そう言われて、
すぐにいつもの
仏頂面に戻す。
完全に気が緩んでた。
◇.
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。