第6話

犬飼いたい()
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2022/08/01 05:10
【伏黒side】



太陽が地面にじりじりと照りつける。

まだ気温はそんなに高くない。1時ごろ。


こんな真っ昼間から任務とか、正直怠い。




狗巻 あなた
ここか、今日の任務場所。
狗巻 あなた
なんか不穏な空気〜
伏黒 恵
…ですね。
狗巻 あなた
ま!久しぶりだしっ!気合い入れてこー!!
伏黒 恵
…入れすぎですよ。
狗巻 あなた
…あ、そっか。ツンデレ君は久しぶりでもないのか。じゃ、気楽に行こ!
伏黒 恵
何でそーなるんですか。










ギィ……







重苦しい音と共に、ドアが開く。


俺はあなたさんと顔を見合わせ、頷き合って先に進んだ。
狗巻 あなた
ここ、昔喫茶店だったんだって
狗巻 あなた
なんか、原因不明の火災で店主もろとも亡くなってそのまま焼け残ってるらしいよ。
伏黒 恵
……そーですか。
狗巻 あなた
そこは相変わらず塩なのね君
伏黒 恵
……(無視しよう)









【あなたside】





どことなく重たーい空気。

きっと、呪霊に近づいてきたのだろう。
狗巻 あなた
ハッ!!
狗巻 あなた
ツンデレ君!後ろ!
伏黒 恵
え、ッ……
突如現れた呪霊は、ツンデレ君目掛けて一直線。



くッ、いけるか、私………





ボカッッッッ
狗巻 あなた
よし、一発いった…
良かった、間に合った。








とか安心してる暇もなく、当たり前ながら倒れていた呪霊がむくっと起き上がる。
伏黒 恵
玉犬!!
狗巻 あなた
ツンデレ君、私は大丈夫だから先行ってて。
伏黒 恵
え、あ…大丈夫なんですね
狗巻 あなた
うん。大丈夫。だから行って。後で追いつく。だから玉犬ちゃん、呪霊こいつの気配がなくなったら吠えてほしいんだ。いける?
というと、玉犬(黒)は頷いた。

はぁ可愛い。犬飼いたいわ()


あまりにも偉いのでよしよししてあげた。(何しとん)
伏黒 恵
では、。
と言って、ツンデレ君は玉犬と一緒に先に行った。









狗巻 あなた
さぁてと。






私は呪霊を見て、にこりと微笑った。
狗巻 あなた
そろそろ真面目に戦うかね。
狗巻 あなた
給料ももらってるんだし。
呪霊
ギャギャギャギャッ
狗巻 あなた
え?何?私そんなに面白い?
狗巻 あなた
やめてよ〜美人で勉強も運動もできる上に面白いだなんて〜照れちゃうじゃん事実だけど
呪霊
ギィーーーーー‼︎‼︎
呪霊が痺れを切らして襲い掛かってきた。










狗巻 あなた
ふ、
狗巻 あなた
見てなさいよ私の術式……
狗巻 あなた
すごいんだから。

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