あなたside
ガチャ
あれ?
セクゾって5人だよね
誰か来た…?
「そろそろ移動…ってその子誰?」
入ってきたのはそこそこかっこいい男の人
見た感じマネージャーさんっぽい
健人「菊池の女〜」
「『中島!/健人くん!』」
なんでそんなこと言っちゃうの…
健人くんのばか ←
マネ「え…っと菊池彼女いるの…?」
風磨「……いる…」
マネ「社長には?公表するの?」
風磨「言ってない」
マネ「言わなくていいの?」
風磨「言いたい…けどっ」
風磨くんが私を見た
『…?』
風磨「あなたのこと傷つけたくない」
『え…//』
風磨「アンチとか受けさせたくないんだよ」
マネ「でもそれじゃファンが…」
風磨「分かってるけど…」
風磨くんにはたくさんのファンがいる
私が紫耀くんを好きなように風磨くんを好きな人もたくさんいる
そしてその中にはきっとリアコしてる人もいるんだ
もし私が風磨くんと付き合ってるってバレたら?
大勢の人が悲しむことはわかってる
そしてその怒りの矛先が私に向くことも
当然のこと、だけど
それを受け入れて風磨くんと付き合ってるけど
やっぱり怖い、よ
不特定多数の人に恨まれて生き続けるのは
それだったらこのまま一生隠れて付き合いたい
でもそれじゃ、ダメ、なんだよね
いつかは言わなきゃいけない日が来るんだ
それが"今"なのかもしれない
健人「話してるとこ悪いんだけどさ」
風磨「ん?」
健人「隠してる方がファンは悲しむと思う」
風磨「…公表しろと?」
健人「しろとは言わないけどした方がいいんじゃ…」
確かに健人くんの言う通りだよね
そろそろ私も覚悟決めなきゃ
『ねぇ、風磨くん…』
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!