そう言って楓を連れて歩き出した。
電車に乗って
ある場所に着いた。
目の前に
東京タワーがあった。
人が多くてなかなか前に進めない。
前回来た時は瀬戸のリュックを掴んで付いていた楓だったが
今回は瀬戸のポッケの中で
しっかりと手を握っていた。
そして
トップデッキに着いた。

ビル1つ1つの光がダイヤモンドのように輝いていた。
東京タワーからの夜景の綺麗さに
2人はうっとりしてしまっていた。
横を向くと瀬戸がいなかった。
すると目の前にキラキラしたものが見えた。
瀬戸が後ろから
楓の首にネックレスをつけていた。
瀬戸が手を出すと
ブレスレットがつけられた。
瀬戸は人目に触れないよう
マフラーで2人の口元を隠しながら
唇を重ねた。
もう一度
軽くキスをした。
そしてまた東京の夜景を眺めた。
夜景と同じくらい、
2人のクリスマスプレゼントも輝いていた。
続く。
東京タワー何度も登場してるので
「どんだけ中の人東京タワー好きなんだよ?!」
って思ってる方いらっしゃるかもしれませんが
実は私、一度も行ったことがございません(笑)
色々調べながら書いてはいますが、
実際とは異なるところあるかもしれません。
ご了承ください。
いや~夜の東京タワー行ってみたいな……(独り言)
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。