第15話

頼りになる彼氏
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2021/08/15 08:58
岩崎楓
あ~~!!痛いっ…!!
瀬戸輝
ん?こっちか??
岩崎楓
違う違う…
もうちょっと力弱くして?
岩崎楓
余計に筋肉痛めちゃう…
瀬戸輝
あ~ごめんごめん…!










バドミントンの練習をした後、

瀬戸に肩のマッサージをしてもらうというのがルーティンになっていた。











…冬休みになり、楓はバドミントンの練習を再開するようになったのだ。









岩崎楓
あ…もう大丈夫!
ありがと!
瀬戸輝
おう!
遅くまで練習お疲れ様







そういってバッグハグをした。






これもいつものことだった。









岩崎楓
ありがとう!
岩崎楓
っていうか、毎回夜練習終わった後に会いに来てくれるけど…大変じゃない?
瀬戸輝
俺が会いたいからに決まってるだろ…!
岩崎楓
やっぱり電話だけじゃ寂しいから?笑
瀬戸輝
当たり前だろ?!
岩崎楓
私も会いたいからさわざわざ会いに来てくれて嬉しいよ
瀬戸輝
…彼氏なんだからいつだって会いに行くよ
岩崎楓
ありがとう(ニコッ)
岩崎楓
じゃあ帰ろ??
瀬戸輝
おう!
























「おい!!ふざけんなよ!!!笑」








近くの公園で酒を飲んだ大人たちが大声を出して騒いでいた。


岩崎楓
…!!


少しだけ楓の肩がビクッと動いた。


瀬戸輝
大丈夫か??
岩崎楓
うん…ちょっとびっくりした…



瀬戸はその公園から離れるように楓を連れて行った。



瀬戸輝
俺がな、毎回夜にこうやって来てるのはもちろん楓に会いたいからっていうのもあるけどさ
瀬戸輝
夜道を楓1人で歩かせるの危ないって思ったからなんだ
岩崎楓
え、そうだったの…?
瀬戸輝
このあたり酔っぱらってるオッサンとかいっぱいいるからさ、楓が何かトラブルに巻き込まれないようにって…
岩崎楓
ありがとう…
岩崎楓
輝、ほんとに頼りになる…!
瀬戸輝
へへ笑
瀬戸輝
まあ彼氏として当然のことしただけだよ
岩崎楓
これからもずっと彼氏でいてほしい…(小声)
瀬戸輝
え?!何?聞こえないぞ??!
もう一回言って?!笑
岩崎楓
あ~!!いい!!
聞こえてないならいい!!笑
瀬戸輝
おい!!笑











いちゃいちゃしながら帰る2人の姿がカーブミラーにうつっていた。




























これからもずっと一緒にいれるといいね。































続く。










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