第17話

バレンタイン(2)
1,547
2021/08/16 14:53



2月14日。




15時に瀬戸屋で待ち合わせをしていた。






岩崎楓
お待たせ!
瀬戸輝
おう!
岩崎楓
今大丈夫なの?
瀬戸輝
平気
この時間は客少ないから手伝いないんだ
岩崎楓
そっか…!
瀬戸輝
店の中で話すのあれだから俺の部屋来なよ
岩崎楓
うん…わかった!
岩崎楓
(輝の部屋初めて入るな…)







瀬戸の部屋へ。




岩崎楓
意外と物少ない!
瀬戸輝
「意外と」って!笑
岩崎楓
…ごめん笑
岩崎楓
あ、あのさ!今日バレンタインじゃん?
岩崎楓
だからこれ…作ったの



小さな紙袋が渡された。



瀬戸輝
え…?!楓が作ってくれたのか?!
岩崎楓
菜緒に色々教わりながらね…笑
瀬戸輝
まじか…!!めっちゃ嬉しい!!
岩崎楓
良かったら食べて??
瀬戸輝
もちろん食べるわ!!



箱を開けると

チョコクッキーがたくさん入っていた。



瀬戸輝
うぉ〜!チョコクッキーじゃん!!
瀬戸輝
いただきます!
瀬戸輝
…うわっ!めっちゃうめぇ!!
岩崎楓
ほんと?!良かった~笑
瀬戸輝
楓が作ってくれたってだけでもう美味いわ笑
岩崎楓
何それ笑









楓は菜緒に言われたことを思い出した。









「瀬戸きゅん、絶対楓からしてくれるの待ってるよ??」





「クッキー渡すとき絶対しなよ?!チャンスだよ??!」
















岩崎楓
……
瀬戸輝
ほんとに美味いわ~~







もう1つクッキーを食べようとしている瀬戸。













岩崎楓
(今かな…)





















瀬戸が持っていたクッキーの箱をどけて









瀬戸の首に腕を回す。




















瀬戸輝
??!









楓の大きな目が




瀬戸を見つめていた。
































そして楓は顔を近づけ































そっと唇を重ねた。













































顔を離すと







目を大きく見開いた瀬戸がいた。





岩崎楓
ご、ごめん!急に!///







楓は顔を真っ赤にして恥ずかしそうにしていた。








瀬戸輝
…死ぬほど嬉しい





そう言って瀬戸は楓を抱きかかえ






ベッドの上に乗せた。














岩崎楓
え!ちょっと……





瀬戸は楓の上に跨った。













瀬戸輝
…楓からキスされたら
もう我慢できねぇよ
岩崎楓
え………




瀬戸は楓に覆い被さるようにハグをした。






























そしてそっと息を吐きながら



耳を甘噛みした。










岩崎楓
んっ…!
くすぐったい…
瀬戸輝
楓、してもいいか…?続き……


耳元で、低い声で、そう囁いた。









岩崎楓
えっ……
瀬戸輝
大丈夫、優しくするし
瀬戸輝
楓がやめたくなったら
すぐやめるから








少し微笑みながら楓の頭を撫でた。





































岩崎楓
うん…




















































瀬戸はキスをしながら

楓の着ているセーターの中へ手を入れた……






















































































続く。

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