2月14日。
15時に瀬戸屋で待ち合わせをしていた。
瀬戸の部屋へ。
小さな紙袋が渡された。
箱を開けると
チョコクッキーがたくさん入っていた。
楓は菜緒に言われたことを思い出した。
「瀬戸きゅん、絶対楓からしてくれるの待ってるよ??」
「クッキー渡すとき絶対しなよ?!チャンスだよ??!」
もう1つクッキーを食べようとしている瀬戸。
瀬戸が持っていたクッキーの箱をどけて
瀬戸の首に腕を回す。
楓の大きな目が
瀬戸を見つめていた。
そして楓は顔を近づけ
そっと唇を重ねた。
顔を離すと
目を大きく見開いた瀬戸がいた。
楓は顔を真っ赤にして恥ずかしそうにしていた。
そう言って瀬戸は楓を抱きかかえ
ベッドの上に乗せた。
瀬戸は楓の上に跨った。
瀬戸は楓に覆い被さるようにハグをした。
そしてそっと息を吐きながら
耳を甘噛みした。
耳元で、低い声で、そう囁いた。
少し微笑みながら楓の頭を撫でた。
瀬戸はキスをしながら
楓の着ているセーターの中へ手を入れた……
続く。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。
登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。