鳥のさえずりが遠くから聞こえる。














瀬戸が先に目覚めた。







楓はまだ瀬戸の腕の中で寝ていた。











寝息を立てて気持ちよさそうに寝ている楓の頭を


瀬戸は優しくなでた。

瀬戸は夜の出来事を思い返した。

















色気が溢れているお風呂上がりの楓を見て

気づいたらキスをしていたこと。



そして楓の唇がすごく柔らかくて溶けてしまいそうになったこと。




初めては楓がいいと言ったら私も同じだと言われて

もうなんと表現していいかわからないくらい嬉しかったこと。




ハグをしたとき､意外にも楓の鼓動が早くて

とても愛おしかったこと…。

楓の大きな目がゆっくりと開いた。






















楓も夜のことを思い出したのかもしれない。




瀬戸の顔を見ると

恥ずかしそうに目をそらした。

寝ぐせのついた瀬戸の髪の毛を触る楓。

よいしょと上体を起こす瀬戸。



































その後ろから抱きつく楓。

驚いて楓の方を見ると



ほんのり顔が赤くなっていた。

瀬戸が楓を押し倒す。

再び横になって抱き合う2人。







































1泊2日の温泉旅行は



あっという間に終わってしまった。





























続く。