大きく膨れ上がった自身を自分の利き手でこれでもかと言わばかりに扱(シゴキ)き上げる。
先端からは先走りによる透明な液体が出てきていた。
頭の中で乱暴に抱くあなたを想像する。
荒く呼吸するあなたに噛み付くようなキスをして舌を絡める。
そして秘部への愛撫も忘れない
ピチャ、グチュ・・・ッ
俺の頭の中のあなたは俺の愛撫に気持ち良さそうによがっている。
ああ、そんな姿も本当に愛らしい。
絶頂が近づき自身を動かす手を早めた。
頭の中の彼女も絶頂に近づき、俺のボルテージも自然と上がっていく。
脳内のいやらしいあなたを最大限まで瞼の裏に焼き付け、
ぬるぬるの先走り汁を自身に擦り付け滑りをよくして激しく扱き上げる。
体がびくんと痙攣し情けない声を荒げた瞬間、白い液体が自分の手にまとわりついた。
飛び散ったソレをティッシュで拭き取る。
この終わったあとの背徳感にも似た感情と言ったらもう本当に耐え難い。
あいつは俺があなたをおかずにして夜な夜なこんなことをしてるとは知らないわけで。
なんだか申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
こんなことあなたにバレたらきっと嫌われるんだろうな。
【背徳感】end
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!