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美月視点
私を背後から誰かが抱きしめる
力が強すぎて動けない……2人は帰っちゃったし……
???(はぁ、美月だ〜)
耳元で私にそう荒い息でそう言う、
私は耳が弱いか分からないが、反応してしまう、
美月は耳に来る荒い息に耐えながらも、ビクビクとしながらそう聞く
その瞬間、黒いモヤだった人型がだんだん消えていき、姿が見えた
私はびっくりした、
悩霾は美月の前で可愛い笑顔を見せ、元気に話す
だが美月は下を向き呆然とする、
悩霾は美月の頬を触り、無理やり顔を上に上げる
悩霾は急に声を低くして黒い視線で美月を見つめた
,
その瞬間、過去がまたフラッシュバックする
全部が嫌な記憶、あの人の記憶、悩霾との記憶が蘇る
美月は頭を抱えて怒鳴る
悩霾は美月の顔を見て興奮して笑う
悩霾は美月の両腕を掴み、木にバンッと強く抑えつけた
そう言われ私は察する、逃げようとするが、金縛りのように動けない……
悩霾は美月の腕を離し、太ももや、腹を指で撫でていく、
美月はついリョーマの名前を出してしまう、
悩霾はさっきの笑みとは真逆で睨む、
疑問に聞いてくる悩霾、
その言葉に美月は困る、
美月は胸がドクンッと強く跳ね上がるのが分かる
悩霾は下を向く美月の顔を覗き込み、そう言った
悩霾は急にパサッと立ち上がり、手をバッと広げる
その時……
その声の主は悩霾を背後から首にカッターを突き立てていた
それはシユンだった、シユンはギロッと悩霾を睨みつけ、カッターをさっきよりも強く押さえつけ、血がポタッと流れる
シユンは目付きを変え、リョーマを呼ぶ
リョーマは草むらから出てきて美月のところに走って行く……と
と言って、美月の腕を掴み、悩霾から離す
美月はリョーマに掴まれたまま、そう言い放つ
悩霾は急にバッと聞いてくる
悩霾はリョーマに顔を近ずけそう言った
魅那兎は優しく微笑み、そうみんなに言い放つ
魅那兎はそう言った途端、周りが光り、眩しくて目を瞑る、
と、
肝試しの出入口地点に移動していた
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。