みづは、どんな時でも華麗だった
その華麗な美しさは私の、親達の理想だっと思う
私の家庭は一般とは違う家
簡単に言うと、絵本であるようなお姫様
だから親はお外に出してくれない。
(貧乏な子と関わらないで。ユーリティア家の恥。)
これは母の口癖だ
私が皆と遊びたいって言ったらいつも言われる
毎日退屈で毎日1人。友達すら作れない
だけどそんな生活は終わった
メイド(ユーリティア様!!シユンお嬢様が!)
私はその日、何も分からず外に出てしまった
私はただ長いスカートを破り捨て、がむしゃらに走る
ただ大嫌いな家から離れる.その1つが頭の中でいっぱいいっぱいだった
もう何キロ走ったんだろ…お腹空いた、足がフラフラ
私はそう思った時
倒れた
頭の中で小さな声が鳴り響く
私は目をパチと開けると目の前には可愛い美しい女性
美月だった。
これが私がみづに初めてあった日
みづはしゃがみこんで私の顔をじっと優しくみつめる
その姿に私は心のそこから思った
この人だ
みづは手を差し伸べて笑顔をだす
愛おしい
私はみづの手を取り、立ち上がる
私はぽかんとしながらもお礼をする
美月はにっこりと微笑む
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美月はハッとヒラメキ、にっこりとしてそう聞く
そのとき、周りから同い年ぐらいの男子達が出てきた
草むらから出てきたのはテニスラケットを持ったリョーマだった。
リョーマが小さいせいかラケットがでかく見える
美月は私の手を握りそう言った
暖かい手…優しい手だった…
リョーマは相変わらず心配そうにそう聞く、
そしてみづは私を連れて家に向かう
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夜桜家
美月は大きな声で母を呼ぶ
美月のお母さんは本当に美人で凄くおっとりしてて、優しくて可憐だった。それがとても羨ましく思えた。
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そして私はお風呂に入る
私は足を伸ばし湯に浸かる、ちょうどいい温かさ
正直壊れていない家に居るのは少し落ち着かないけど
この家は理想で凄く安心した
みづはドアの向こうから大声でそう言った
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それから私は服に着替え、髪をみづに結ばれていた
今と変わらない髪型初めてつけてくれたお花の髪飾り
私は頭に嬉しいという言葉が浮かんだ。
みづは私の手を握って外を走る
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公園
みづは周りをキョロキョロとする
みづが見た方にはテニスをやっている男子軍団が居た
美月は大声で手を振る
テニスをやっていた男子は一斉に近づいてくる
男子1(?!え!?もしかしてさっきの女の子?!)
男子全員心の中(可愛い〜…うん、カワユス)
男子一同は心の中でそう思う
私は見られてるのが恥ずかしくてみづの後ろに隠れる
みづは笑顔でそう尋ねる
嬉しかった…初めてだもん、外に出て人と遊ぶの、
テニスとか、あんまりやった事はないけど、憧れてた
テレビとかで少しだけ見てたの
私もこんな風になりたいッ強くなりたい!
だけど親は、はしたないそんなの貴方にできやしない
けど、できてるの、私だって動けるんだよ
みづはラケットを上に上げて強く嬉しそうに叫ぶ
私は状況が追いつけなかった
私が勝った…初めてで、憧れのみづと初めて遊んで
初めての友達が出来て、嬉しかった
私は泣いていた
みづは慌てて私を泣き止ませる
幸せなの…
幸せすぎて怖いの
いつかこの幸せと同じぐらい怖いことが起きるんじゃないか、て
私はそのときひまわりのように笑う
そしたらみづは綺麗に、だれよりも可愛く笑った
その笑顔をずっと守りたい。私のものにしたい。
欲しい。美月の全部
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。