第2話

第2話

去年、一目惚れした同じクラスの篠原 夏樹(しのはら なつき)くんにチョコを渡すこと!!!


直接ではなく下駄箱に入れる形で。


…………いや、、決心小さいって思った人いるでしょ?わかってますよ。


でも、去年はもっと酷かった。


せっかく篠原くんに作ったチョコをどうしても渡すことが出来なくて結局家に持ち帰ることにした。


それで捨てることももったいないと自分で食べようかと思っていたら既に弟の手によって食べられていた。


「姉ちゃんこれ美味しいね!」


なんて無邪気な笑顔で。




初めて作った本命チョコを何も知らなかった弟に食べられて散々だった。



だから今年こそは絶対に渡したい!!

いや渡す!!!



と言っても下駄箱に入れるだけなんだけど……。


でもこうでもしないと篠原くんにチョコを渡すことは不可能に近い。



篠原くんはテニス部のエースでクラスでは学級委員も務めていて、男女ともに定評もあって先生達からの信頼も厚い。


つまり、スーパーマンであり人気者であるわけで…。

そんな人気者に恋に落ちるなんて漫画にありそうな話しすぎて自分でもびっくりしているし、篠原くんに一目惚れしたのは私だけじゃないと思う。




……でも、仕方ないと思う。


私は無意識に篠原くんに恋をしたあの日のことを頭の中で思い出していた。