2002年7月7日
この日は浅川あなたの6歳の誕生日だ。
しかしこの誕生日はきっと誰も体験したことのないほど辛い日である。この日から浅川は、自分の誕生日が怖くなった。プレゼントを見ることさえすら辛かった。過呼吸を起こす程だった
なぜ寝かしてくれないの!今日は私の誕生日だと言うのに。せめて、7時まで寝たかったのに…なんて事を母の前で言ったら、殺されるかも知れない。
私は謝った。きちんと母に謝った。でも、誕生日の日に親に謝るなんて思っても無かった。
敬語?何それ?私は今きちんと謝っのに何が悪いの?一体何がしたいの?私は訳が分からなくなりパニック状態に陥った。そして、奇声を発してしまった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。