気絶した芦花、真美の代わりにヤチヨとリュンヌ加入の元、執り行われるKASSEN。
安心安定のブラックオニキスが勝つのか。
それとも、異例の速さでのし上がっていくかぐや、いろpチームが勝つのか。
戦いの火蓋が今、切って落とされた。
ブラックオニキスは織姫を城の守りに残し、それぞれ別のレーンへ。
ブラックオニキスの十八番、トライデントスタイルだ。
一方、かぐや、いろpチームでは・・・。
櫓を取るため、かぐやと彩葉、ヤチヨとリュンヌに分かれて別のレーンへ。
攻めたブラックオニキスとは違い、定石とも言われるスタイルだ。
熱気に満ちた声を聞きながら、かぐやと彩葉はそれぞれ巨大なカラスと、ハンマーの上に飛び乗った。
そのまま、櫓のある一番上のレーンを目指して順調に空へと飛び上がる。
その道中、かぐやが不思議そうに首を傾げた。
彩葉が説明しようとしたその時、ブラックオニキスの城がある方の観客席から、悲鳴が上がった。
そちらの方を見ると、宙へと舞い上がる中立NPCことミリオンたち。
確かに、ミリオンの方をよくよくみてみれば、太陽の光に反射する銀色の何かが見える。
それが、桜の花びらとなって消えていくミリオンたちと相まって、どこか幻想的な光景だった。
そんなことを話していると、下から無数の矢がかぐやや彩葉に向かって放たれる。
どうやら、強制着陸ポイントに来てしまったようだ。
3本勝負で始まったブラックオニキスと、かぐや、いろpチームのKASSEN。
いろpこと彩葉が、帝アキラの妹であることが判明したり、かぐやの奇策がハマって一失報いたり。
様々な予期せぬことが起こったが、さすがは王者。
一対一と、少々辛い状況に追い込まれたものの、全員が冷静だった。
そう言って、拳を突き出す帝。
それを見た雷と織姫は何も言わずに、拳を合わせた。
乃依も呆れたようにそう言いながら、拳をあわせる。
そうして、王者は超新星と最後の負を開始した。
ヤチヨと相対する乃依と雷。
かぐや、彩葉に相対する帝。
どちらも、どこかにこやかな雰囲気が流れる中、織姫とリュンヌだけ、異様な空気を放っていた。
にっこりと微笑んだ、織姫は4本の糸を煌めかせた。
対するリュンヌも、自身の武器である一対の扇を取り出し、挑戦的な笑みを浮かべる。
こうして、織姫とリュンヌの戦いが始まった。
二人の武器的に、近距離なら圧倒的リュンヌに。
中距離なら両方に、遠距離は織姫に軍配が上がる。
つまり、リュンヌは近距離にさえ持ち込めれば勝機があるということ。
織姫もその武器的不利がわかっているため、距離を取ろうと後ろへ下がる。
リュンヌの攻撃を軽くいなしながら、柔らかく微笑む織姫にリュンヌは不満の声をあげた。
そう言って笑った織姫は、またリュンヌの攻撃を易々と交わした。
本来得意であるはずの遠距離でも、全く攻撃しようとしてこないその様子は、どこからどう見ても手を抜いているようにしか見えない。
織姫の糸が、リュンヌの頬を掠めた。
しかし、リュンヌはそのことに関しては何も言わずに扇を振り上げる。
その瞬間、二人の間に実況の声が強く。
それを聞いた織姫は、少しだけ困ったように笑った。
くるりと回った織姫が、リュンヌの攻撃を交わす。
しかし、隠れていたもう一方の扇までは避けられず、織姫の体に線を引いた。
叫んだリュンヌの手から、扇が空を舞う。
それは、まるでブーメランのように空中で円を描き織姫に襲いかかる。
それを、綱糸で受け止めた織姫はどこか楽しそうに笑みをこぼした。
扇を弾き返しながら、にっこりと微笑んだ織姫。
何やら意味深なことを言っている織姫に、リュンヌは首を傾げた。
その時の織姫は、今まで見たことないくらい綺麗で、美しくて、儚くて。
それでいて、どこか楽しそうにも見えた。
その瞬間、柔らかく微笑んでいた織姫の顔から、笑みが消えた。
次の瞬間、わけもわからずにリュンヌの体から桜の花びらが吹き荒れる。
リュンヌが後ろを向けば、見えるのは銀色の糸。
どうやら、知らないうちに背後に鋭糸を忍ばせていたようだ。
体が消える中、最後の最後で視界に入ったのは。
いつもの笑顔で、消え入るリュンヌの方を眺めている織姫だった。
今回も読んで頂きありがとうございます!
ちょっとシリアスな展開になってきましたねー
あ、先に申し上げておりますと、「ブラックオニキスのお姫様」はすこーしだけ、後味悪い作品になるかもしれません!
そこはご了承下さい
さて、次の話も🩷⭐️が10個付いたら投稿します♪
どうぞ宜しくお願いします
追伸
Akariさん、いつもスポットライトありがとうございます






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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!