第7話

デート(2)
919
2026/04/02 12:00 更新
それから、4人はさまざまなところを見て回った。
本屋にゲームセンター、カバン屋などなど。
そろそろ、どこかの飲食店かフードコートに入って休憩しようという話をしていた時。
駒沢乃依
俺、ちょっとお手洗いに行ってくる~
駒沢雷
俺も付き添おう
そう言って、雷と乃依がトイレの中に消えていった。。
このまま移動してしまうと、離れ離れの迷子になる可能性が高かったため、朝日と織姫はトイレの近くにあったソファーに座った
酒寄朝日
今日はどうだ?
楽しいか?
織姫(現実)
とても楽しいです!
初めてゲームセンターなるものに入りましたが、みなさんあぁいったゲームも得意なのですね!
酒寄朝日
ははっ、これでも俺らはプロのゲーマーだからな。
織姫もプロになったらどうだ?
織姫(現実)
遠慮しておきます。
私はちょーっとKASSENが強いだけの一般人ですから
酒寄朝日
ちょっとKASSENが強いだけって、嫌味か?
織姫(現実)
そんな、とんでもない。
本心ですよ
酒寄朝日
ほんとか~w?
織姫(現実)
本当です
そう言って笑った織姫が、手の中にある赤い石のついたペンダントを見下ろす。
その様子はどこ悲しそうで、それでいてどこか儚い。
目を離せば、ふっとどこかに消えてしまいそうな雰囲気を醸し出す織姫に、朝日が手を伸ばしかけたその時。
二人の間に、無機質な音が響き渡った。
織姫(現実)
電話ですか?
酒寄朝日
あぁ、前々からブラックオニキスとコラボしたいって言ってたとこだ。
悪いが、ちょっと席を外す。
勝手にどっか行くなよ
織姫(現実)
失礼な。
勝手にどこかに行くほど、私は子供ではありませんよ
酒寄朝日
報・連・相を怠って勝手にかぐやちゃんとコラボして、今まさにお仕置きを受けているのは誰だったかなあ?
織姫(現実)
うっ・・・
痛いところをつかれた、と言わんばかりに顔を顰める織姫を見ながら、ニコッと意地の悪い笑みを浮かべた朝日は、人混みの中に消えていった。
残された織姫は、再び赤色の石がついたペンダントに視線を落とす。
織姫(現実)
・・・か
観客モブ
お、こんなところに無茶苦茶な美人ちゃんが
観客モブ
へぇ、近年稀に見る上玉じゃねえか。
楽しめそうだな
織姫(現実)
織姫(現実)
すみません。
友達を待っているのでお引き取りくださいな?
観客モブ
マジで!?
友達と来てんの?
観客モブ
じゃあ、その友達も一緒でいいよ。
こーんな可愛くて美人なお姉さんの友達なら、その子も可愛いだろうし
織姫(現実)
・・・確かに可愛いらしい方ですしね
観客モブ
ほら、俺が言った通りじゃん。
ま、でも俺はお姉さんだけでもいいんだけど
観客モブ
おれもー!!!
男たちのうちの一人が、ニタニタと気持ち悪い笑みを浮かべたまま、織姫の隣に座った。
もちろん、もう一人の男も空いていた反対どなりに腰を下ろす。
織姫(現実)
あら、そんなにソファーに座りたかったのですか?
私はどきますから、お好きなだけ座ってくださいな
観客モブ
おい、待てよ
口早にそう言った織姫が立ちあがろうとすると、腕を掴まれて引き戻される。
観客モブ
俺らはお姉さんと話がしたいんだけど
織姫(現実)
大変申し訳ありませんが、友達の方から怪しい人とは関わるなと、忠告を受けておりますので
観客モブ
怪しい人ってw
今どきそんな人はいないよ
織姫(現実)
そうなのですか?
観客モブ
そーそー。
それに俺らのどこが怪しい人に見えるんだ?
酒寄朝日
全部に決まってるだろ
観客モブ
!?!?
織姫(現実)

朝日さん!
急にその場に響き渡った、地獄の底から響いてきそうな恐ろしい声。
その声の主である朝日の登場に男たちは震え上がり、織姫は顔を輝かせた。
織姫(現実)
おかえりなさいませ、ご用事は終わったのですか?
酒寄朝日
まぁな。
それで、そこにいる奴らは?
織姫(現実)
朝日さんを待っている間に話しかけてこられた方々です
酒寄朝日
なるほどなぁ?
にっこりとどこか貼り付けたような笑みを浮かべた朝日は、織姫に手を伸ばした。
酒寄朝日
知り合いじゃないなら、行くぞ。
乃依たちもそろそろ戻ってくるはずだ
織姫(現実)
はーい!
観客モブ
ちょ、待てよ!
お姉さんはこれから俺たちと・・・
織姫が朝日の手を取って立ちあがろうとしたその時、男たちのうちの一人が織姫の肩を掴もうとした。
その瞬間、低い声があたりに響き渡る。
酒寄朝日
・・・その汚い手を下せ
織姫(現実)
わっ、あ、朝日さん?!?!
それと同時に優しく抱きしめられ、耳をふさがれた織姫が困惑したような声をあげる。
しかし、見上げた朝日の顔が今まで見たことがないくらい、恐ろしいものであることに気付き、静かに口をつぐんだ。
観客モブ
おい!
そのお姉さんを離せよ!!!
観客モブ
もしかして、お姉さんが言ってたお友達かぁ?
全く、どこが可愛いお友達なんだよ!!!
酒寄朝日
ははっ、お友達、なぁ・・・?
観客モブ
ち、違うのかよ!?
酒寄朝日
違うに決まってるだろ?
こいつは、俺のだ
観客モブ
は、彼氏持ちかよ!?
観客モブ
や、やべっ、に、逃げるかぁ!?!?!?
酒寄朝日
逃すわけないだろ。
俺の、人の女に手を出そうとした罪は、重いからなぁ?w
次の瞬間、彼らの悲鳴がフロア中に響き渡ったのはいうまでもない。
その悲鳴を聞いて、トイレに行っていた乃依や雷もトイレから戻ってきた。
駒沢乃依
ちょ、今の悲鳴は何!?
ってか、なんで織姫が帝に抱きしめられてんの!?
駒沢雷
帝、何があったんだ?
酒寄朝日
お、乃依に雷!
戻ってきたんだな
駒沢乃依
まぁね~。
で?
なんで帝は織姫を抱きしめてんの?
酒寄朝日
そいつらが、織姫にちょっかいをかけててな。
ちょっとお灸を添えてやってたんだよ
駒沢雷
なるほどな
駒沢乃依
へーw
やるじゃん帝
床に崩れ落ちて、ブルブルと情けなく震えている男たちの方を馬鹿にしたように見た乃依は、織姫の元に近づく。
駒沢乃依
で、も❤️
帝が織姫に触ってるの、ヤダ。
早く離して
酒寄朝日
へいへい。
・・・っと、織姫大丈夫だったか?
織姫(現実)
は、はい!
それで、この方達はどうされたのですか?
観客モブ
ひっ・・・!!!
織姫(現実)
な、なぜか怯えられてしまうのですが・・・?
嫌われてしまったのでしょうか
駒沢乃依
いいからいいから🎵
行こ、織姫
駒沢雷
こんな奴らのことは放っておいていい
織姫(現実)
は、はぁ・・・
右腕を乃依に、左腕を雷に取られた織姫は困惑しながらも、その場から離れていった。
そばに控えていた鬼たちが、そして自身のリーダーが、恐ろしい顔をしていることには気付かずに。
酒寄朝日
こいつは俺たちのものだ。
他のやつが触れることは許さねーよ
帝によるナンパ男撃退の後、4人は食事をしようとイタリア料理のお店に入っていた。
お昼の時間より少し遅いということもあり、周りに他の客の姿はない。
さらに、比較的に外から見えにくい位置のテーブルに通されたため、話に花がさく。
駒沢乃依
ねえ、織姫〜何頼む〜?
当たり前のように織姫の隣をゲットした乃依が、織姫の腕に甘えるように寄りかかる。
織姫(現実)
そうですね・・・朝日さんと雷さんは何になさいますか?
駒沢雷
俺は、このパスタだな
酒寄朝日
雷がそれ行くなら、俺はこのグラタンにするわ
織姫(現実)
ふむ・・・それでは、私も朝日さんと同じものにします
駒沢乃依
えー!!!
朝日と同じのにするの!?
織姫(現実)
グラタンが美味しそうに見えたので
酒寄朝日
織姫がそれでいいんなら、それでもいいんじゃないか?
駒沢乃依
むー、そうだけど・・・
駒沢雷
注文するか
そう言った雷が、手元に置かれた呼び出しボタンを押してみれば、すぐに店員が飛んできた。
朝日が代表して注文すれば、店員は頭を下げて厨房の方へと消えていく。
織姫(現実)
なるほど。
こういった場所では、このようにして注文するのですね
駒沢乃依
あれ?
もしかして、織姫ってこーゆーとこ来たことないの?
織姫(現実)
家では、いつも自炊してますから
酒寄朝日
おー、もしかして一人暮らしか?
織姫(現実)
そうですね
駒沢雷
両親はどうしたんだ?
織姫(現実)
両親ですか?
えっと・・・両親は小さい頃に事故で・・・
ブラックオニキス(帝 乃依 雷)
あっ・・・
首から下げた赤色のペンダントの石を軽く握ったまま、言葉を続ける織姫。
一瞬だけテーブルが暗い雰囲気に包まれるが、すぐに空気を変えるように織姫が明るい声を上げた。
織姫(現実)
そんなに気になさらないでくださいまし。
もう慣れましたから。
それに、最近では特に寂しさを感じたことはありませんでしたし
みなさんのおかげですかね、と少しだけ恥ずかしそうに笑った織姫に、3人はほっと息をついた。
酒寄朝日
それならいい。
それより、さっきの男たちが可愛いお友達が来るとかなんとか言ってたが、あれは誰のことだったんだ?
織姫(現実)
可愛いお友達・・・あ、それは乃依さんのことですよ
駒沢乃依
え、俺?
織姫(現実)
だって、乃依さんはとても可愛らしいではありませんか
駒沢雷
ツクヨミの中ではな
駒沢乃依
兄貴うるさい
酒寄朝日
まぁ、確かに。
俺とか雷とかは可愛いって感じじゃねーもんな
織姫(現実)
あら、別にお二人が可愛くないとは言っておりませんよ?
酒寄朝日
それあんま別の男の前で言うなよー?w
男ってのは、可愛いって言葉が地雷な奴もいるんだからな
織姫(現実)
そうなのですか?
駒沢乃依
まぁ、俺は別だけどね。
俺は、織姫が褒めてくれるんならなんだって嬉しいし🎵
そんなこんなしていると、注文していた料理が次々と運ばれて来た。
織姫と朝日が頼んだグラタンに、乃依のピザ、そして雷のパスタ。
どれも出来立てなのか、ほかほかと白い湯気を立てている。
駒沢乃依
あ、来た来た。
いっただきます!
駒沢雷
こら、乃依。
そのまま食おうとすると袖が汚れるだろ
駒沢乃依
えぇ~、別にいいじゃん
駒沢雷
ダメだ。
誰が選択すると思ってるんだ
駒沢乃依
兄貴がすればいいじゃん
駒沢雷
お前なぁ・・・
織姫(現実)
ふふっ、本当に仲がよろしいですよね
酒寄朝日
確かにな。
ま、そんな二人は放っといて、俺らは先にくうか
織姫(現実)
はい!
酒寄朝日
いただきます
織姫(現実)
いただきます
織姫と朝日が手を合わせると、先ほどまで喧嘩していた二人も慌てて手を合わせて食べ始めた。
酒寄朝日
ん!
うまいなこれ!
織姫(現実)
そうなのですか?
駒沢乃依
あれ、織姫まだ食べてないの?
駒沢雷
苦手なものでも入っていたのか?
織姫(現実)
いえ、そんなことはありませんよ。
私、猫舌ですから少し冷めるまで待たなくてはならないだけです
酒寄朝日
なるほどなぁ・・・
駒沢乃依
織姫って、熱々の緑茶とか飲んでるイメージだったけど、違うんだ〜
駒沢雷
俺もそう思っていたな
織姫(現実)
イメージを壊してしまって、申し訳ありません?
酒寄朝日
なんで、疑問系なんだよw
織姫(現実)
確かにそうですね
楽しそうに笑った織姫は、何か考え込むように運ばれて来たグラタンを眺める。
運ばれて少し時間が経ったため、そこからは湯気なんて出ていなかった。
駒沢雷
十分、冷めたみたいだな
織姫(現実)
はい。
これで私も心置きなくグラタンを堪能できます
そう言った織姫が、グラタンをスプーンで掬い口元へと運ぶ。
次の瞬間、その顔が華やかに綻んだ。
酒寄朝日
ふはっ、うまいか?
織姫(現実)
はい!
このマカロニのプリッとした食感がたまりません!
駒沢乃依
え~、俺もグラタンにすればよかったかな~
織姫(現実)
では、一口いかがですか?
駒沢乃依
少し拗ねたように唇を尖らせた乃依の前に突き出されたのは、グラタンが乗ったスプーン。
あまりに突然のことに、乃依の体が固まった。
それに気づいていないのか、差し出した張本人である織姫は不思議そうに首を傾げている。
駒沢乃依
え、あ、え?
頭で制できなくなった乃依が助けを求めるように、朝日たちの方を向くと、ニヤニヤ笑っている二人と目が合う。
酒寄朝日
お~、若いもんはお熱いねぇ~w
駒沢雷
俺たちのことは気にするな
駒沢乃依
いや、気にするから!
織姫(現実)
・・・やはり、人の食べかけではお嫌でしたか?
駒沢乃依
そんなことないから!
不安そうに眉を下げる織姫の手を掴み、覚悟を決めた乃依はそのスプーンを口に入れた。
前から間接キスだの、ラブラブだのるような言葉が聞こえてくるが、それらは全部無視することにする。
駒沢乃依
・・・ん。
美味しい
織姫(現実)
そうですよね!
ここのグラタンは絶品です!
酒寄朝日
だな。
これを食べれないやつなんて、人生損してる!
駒沢雷
そんなにうまいのか?
織姫(現実)
雷さんも召し上がります?
興味津々とでもいいたげな雷の声に、織姫がグラタンの乗ったスプーンを雷に向けて差し出そうとしたその時。
そのグラタンは隣にいた男によって、食べられてしまった。
その男は、口の端についたグラタンを舐め取り、織姫の腕に擦り寄る。
駒沢乃依
ダメじゃん織姫。
俺以外のやつにアーンなんてしちゃ
織姫(現実)
アーン?
駒沢雷
さっき乃依にやったみたいに、口元に食べ物を運ぶ行為のことだ
織姫(現実)
なるほど。
ですが、そうなると皆さんにお裾分けができないのですが・・・
駒沢乃依
そーゆーのも全部俺だけにすればいいじゃん
織姫(現実)
駒沢乃依
とにかく。
アーンとかは今後、俺以外にやっちゃダメ。
いーい?
・・・もちろん間接キスも
織姫(現実)

すみません、最後の方聞こえなかったのですが・・・
駒沢乃依
いいから!!!
わかった!?
織姫(現実)
は、はい・・・
勢いに押し切られるようにして、頷いた織姫。
それを見て、どこか優しい笑顔を浮かべた乃依はピザを一切れ取って、織姫の口元に近づけた。
駒沢乃依
ちゃんと返事ができたいい子には、これ上げる
織姫(現実)
わぁ、ありがとうございます!
駒沢乃依
美味しい?
織姫(現実)
とっても!
駒沢乃依
そう、ならよかった。
もちろんこうやってアーンしてもらうのも俺だけだからね
織姫(現実)

はい!
イマイチ、織姫は乃依が何を言っているのかよくわかってはいなさそうったが、穏やかな笑顔でそれを了承した。
駒沢乃依
ふふっ、か~わい❤️
その様子を、乃依が愛おしそうな目で見ていることに気づくこともなく。
これでデートシーンは終わりです!
今回もたくさんの⭐️と🩷ありがとうございました!

ここで、一つ皆さんに宣伝をさせていただきます
どーも
実は、私が可愛がっている妹分の雨依が新しい小説を投稿したんです!

面白い作品なので、是非みに行ってみてください!
別に興味ない人は来なくてもいーよ
織姫
まぁ!
そんなこと言っては行けませんよ?
うっさい。
愛され主人公。
うちは家畜と関わるつもりなんて、これっぽっちもないから!
織姫
か、家畜・・・
そう、実は雨依が書いている「契約と約束の違い」は、あんスタと呪術廻戦のクロスオーバーなのですが、主人公(風)が、あんスタキャラを嫌っている描写があります!

地雷の方は、閲覧をお控えください
私は、宣伝しに来ただけだから
約束ごと

皆さんは、約束を破ったことがありますか?

約束なんて破ったことないよ~、って考えた方、要注意です。

「約束」という言葉を聞けば、多くの人が思い浮かべるのは「ゆびきりげんまん」を介して行った約束でしょう。

そうやって、互いが同意し何かを介した上の「約束事」であれば、それを破った人はなかなかいないのかもしれません。

しかし、考えてみてください。

例えば、AさんとBさんが帰り道で別れることになった時、皆さんならなんて言いますか?

きっと、多くの人々がこういうと思います。

「また明日」もしくは「またね」と。

これは、「また明日会いましょう」もしくは「また会いましょう」という意味を持った言葉です。

これを聞いた誰もが、これはただの挨拶であって、約束ではないと思うでしょう。

しかし、これだって立派な約束です。

これらの言葉だって、「また会う」という一種の契約を結ぶ言葉なのですから。

・・・さぁ、もう一度同じことを聞きましょう。



あなたは約束を破ったことはありますか?


じゃ、私帰るから
織姫
ふ、風さん!
待ってくださいな!
ついてくんな
あ、えーっとよ、よろしくお願いします!

注意⚠️
この交換宣伝は、雨依にもちゃんと許可をとっているので、ご了承ください。
なお、雨依の方でも織姫が宣伝をしていますが、それは許可を出してから行っていることですので、ご理解のほどよろしくお願いします


次の話は
⭐️が78
🩷が15
個を超えたら投稿します!


雨依の話もぜひ覗きに行ってみてください!

プリ小説オーディオドラマ