ブラックオニキスと、かぐやいろpのKASSENは、リュンヌと織姫の戦いののち、帝が城を攻め落としたことで、決着がついた。
勝ったのはブラックオニキス。
しかし、油断さえしなかったらかぐや、いろpにも十分に勝利の可能性があった。
だが、負けは負け。
そうわかってはいても、やはり悔しいものは悔しいもので。
かぐやは大泣き。
彩葉も、少しだけ悲しそうに顔を俯かせている。
どこか悲しそうな、でもそれでいて優しい顔をした織姫は、静かに微笑むとかぐやと彩葉の頭に手を置いた。
お互いの話をした時以来、前よりずっとかぐやと彩葉は織姫に懐いていた。
今でも、織姫に頭を撫でられて嬉しそうな顔をしている。
織姫が楽しそうに微笑んでいると、その背後から新たなる人影が・・・。
軽くかぐやの頭をこづいた彩葉が、ため息をつきながら帝の方を見上げる。
織姫が仲間になったところでも想像しているのか、彩葉の顔がだんだんにやけていく。
織姫たちがそんなことを話していると、以前ヤチヨとリュンヌのライブを行なった巨大な鳥居が現れた。
その上に姿を見せるのは、もちろんヤチヨとリュンヌ。
二人は、かぐやたちを見つけると楽しそうに笑った。
そう言ってヤチヨが笑えば、目の前に巨大なウィンドウが現れる。
そこには、今回のイベントに参加したのであろうライバーたちの名前は書かれていた。
ヤチヨやリュンヌの声に合わせて、どんどん伸びていく棒グラフ。
棒グラフ、といっても爆発的に伸びているのはたったの1本だけ。
そう、ブラックオニキスのグラフである。
かぐやが織姫の背後に隠れてもそれは変わらない。
それを見たこの場の誰もが、ブラックオニキスの勝ちを確信したその瞬間。
一つだけ、恐ろしい速さで伸びている棒グラフを見つけた。
それは・・・。
かぐや、いろpチームの棒グラフ。
それはものすごい勢いで伸びていき、あっという間にブラックオニキスの棒グラフとほぼ同等まで伸びていった。
意味深そうに微笑む織姫に、かぐやと彩葉が首を傾けたその瞬間。
今までリードしていたブラックオニキスの棒グラフと、かぐや、いろpチームが並んだ。
そして、そのままほぼ互角でグラフはどんどん伸びていく。
ヤチヨとリュンヌの声に、誰もが食い入るようにウィンドウを見つめた。
そこに映っていたのは、
「一位、かぐや、いろp」の文字。
その瞬間、観客席から大きな声が上がった。
一瞬、何が何だかわからないと言う顔をしていたかぐやは、悲鳴にも近い歓声をあげた。
彩葉が織姫に手を引かれ、周りを見渡すと優しい目をしたファンと目が合う。
その光景は気恥ずかしさを覚える反面、嬉しいもので。
恥ずかしさに耐えられなくなった彩葉は、織姫とかぐやの後ろに隠れた。
かぐやが首を傾げたその瞬間、観客たちをかき分けて雷、帝、乃依が現れた。
ボソッと小さく呟いた彩葉の言葉に、かぐやが目をキラキラさせながら、彩葉に抱きつく。
それを見た帝は、優しく笑った。
不敵に笑った帝は、織姫の腕を掴んだ。
それを見た周りの観客は割れんばかりの悲鳴を上げる。
帝に腕を引かれた織姫の前に、乃依と雷がたつ。
その様子はお姫様を守るお姫様のようにも見える。
そのまま言い合いを始めたかぐやと彩葉、ブラックオニキスの方を見た織姫は不思議そうに首を傾げた。
織姫の頭を撫でながら帝がそういえば、彩葉は少しだけ恥ずかしそうにモジモジし始めた。
視線をキョロキョロさせ、頬を赤らめて。
それを見た織姫は、柔らかい笑みを浮かべた。
そう言いながら、目の前にきたかぐやを押しのける彩葉。
それを見た帝はどこか安心したかのように、顔を緩めた。
右腕に乃依、左側を雷、背後を帝に取られる。
顔はにこやかに微笑んでいるというのに、なぜか圧を感じる笑顔。
それを見た織姫は、少しだけ困ったような顔をした後、そのまま押し出されるようにして、ログアウトしてしまった。
その瞬間、かぐやの元にメールが届く。
そこには、織姫からのメッセージが綴られていた。
ヤチヨ、リュンヌとのコラボライブが終わったら、話したいことがあるから会いたい、というメッセージが。
今回の話も読んで頂きありがとうございます!!!
次回も楽しみに〜!
Akariさん、本当に毎回スポットライトありがとうございます😭
次も⭐️🩷が10個付くか、気分になったら投稿します!












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!