第2話

一話
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2020/07/09 09:41
私がバレーを始めた理由はある人がかっこよ


かったからやってみたいと思ったとかそんな大


層な理由なんかじゃない。


きっかけは小学校の頃に見学しに来た外部のバ


レー部の練習だ。


その頃の私はあまり外に出たりせず家でゲーム


ばっかりしていた。


そんな私がどうして外部のバレー部の練習の見


学に来たかと言うと…


引きこもって外に出ようとしない娘に親が耐え


きれなくなって運動しろ、とブチ切れながら外


部の運動のことが乗ってあるポスターがきっか


けだった。


親は娘が外で遊ばずに家でゴロゴロしているの


が余程心配だったらしくそのポスターの数の量


は100は超えているだろう。





あなた

…お母さん。私お家から出たくな…

母
は???
拒否権はないわよ???
母
いい?

外部の運動部に入らなかったらあなたのゲーム全部捨てるからね!!?
その言葉に私が外部の運動部に入るということ


は決定したのだった。
あなた

にしてもどの部に入るかねぇ…

正直に言ってやる気なんてミジンコも無かった


し、頃合いを見て辞めればいいと考えていた私


は適当にパラパラとポスターの束を見ていた。
そして丁度その頃ハマっていたバレーのアニメ


のことを思い出しバレーの見学に行ってみるか


と考えた私は母にそのことを伝えた。


すると母は
母
運動してくれるのなら文句は言わないわよ!

あぁ見学は明日から行きなさい。
と言った。
あなた

明日から???

母
そうよ?当たり前じゃない!
母
貴女気が変わるの早いもの。
それに先延ばしにして行かないつもりでしょう?
その手には乗らないわよ?
ギクリッ



反論しようと思ったが心の中で何処かそう思っ


ていたのも事実で…


…母のその言葉に否定出来なかった私は改めて




母は強し



と思ったのだった。

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