岸 side
次の日 、あなたから連絡が来たんだ 。
13時に東京駅着くから迎えに来てほしいって 。
なんで俺?って思ったけど紫耀に行かせるのも
なんか嫌だったから車で迎えに行った 。
『 … あ 、(手を大きく降る) 』
瀬戸「 ! (岸の方に走る) 」
『 迷った?笑 』
瀬戸「 ちょっと 笑
ありがとう来てくれて 」
『 んーん 、家まで送れば良い?』
瀬戸「 うん 、お願い 」
あなたを助手席に … 乗せたかったんだけど
流石に週刊誌に撮られたらまずい 。
だから後部座席に乗せて車を走らせる 。
なんだろう 、少し気まずいな 。
『 … 』
瀬戸「 … た 、優太ってば!」
『 うぉいっ 、?!?!』
瀬戸「 ちょっと 、ボーッとしないで?!
事故るよ?!やめてね?!?!笑 」
『 事故らねえよ!笑 』
瀬戸「 おっちょこちょいなんだから 笑 」
『 そんな抜けてないし 笑 』
瀬戸「 … ねえ 、優太 」
『 んー?』
瀬戸「 どうすれば良いと思う?」
『 … 何が?紫耀のこと?』
瀬戸「 それもそうだけど 、
社長のこととか 、キンプリのこととか含めて 」
『 、、、ごめん 、理解力ないから
1つずつ相談してもらっていい?』←
瀬戸「 あっ 、笑笑
んと 、じゃあ紫耀のこと 」
『 まあそれに関しては自由にしてって感じ 。
俺らは反対しないけどアンチは少なからず
いるだろうね 。それも関係なしに紫耀のこと
好きでいられる自信があるならいいよ 』
瀬戸「 … 社長のことは?」
『 ジャニーさんは昨日お見舞いに行ったら
元気だった 。ごめんな 、なんか昨日は 』
瀬戸「 あぁ 、大丈夫 。まだ関西のみんなは
伝えられてなかったみたいで困惑してたけど 」
『 え 、あ 、まじ?それはガチさっせ 笑 』
瀬戸「 … じゃあ最後 、キンプリのことは?」
『 ……… どういう意味?』
瀬戸「 … 私 、このまま
キンプリいてもいいのかな 」
『 … それは俺が
決めることじゃないんじゃね?』
瀬戸「 え 、?」
『 もちろんファンが決めることでもない 。
あなた自身が 、ここにいたいって思えるなら
俺らはあなたにいてほしいよ 。
自分で決断することだと思う 、それは 』
瀬戸「 ……… 」
本当はそばにいてほしいけど 。
本当は居なくなるなんて耐えられないけど 。
人の人生を指図する権利なんてないから 。
背中を押すことぐらいしか出来ねえんだ 。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!