side:瀬戸
仕事が終わって一旦家に帰り 、
……… 別に期待を求めているわけではないけど
玄樹に教えてもらったメイクをして
紫耀から送られてきた店に向かう 。
あーっ 、なんか緊張してきた ……… 。
" カランコロン "
『 すいません 、個室で
予約してる平野のツレなんですけど … 』
店員「 平野様のお連れ様ですね 、
2階にお通し致します 」
な 、なんか凄く高そうなお店 … 。
階段を登り 、離れた個室に案内された 。
… この扉の先に紫耀がいるのか 。
『 … すうっ 、はぁー 、』
" ガチャ "
「 あ 、紫耀やっと来 、、、」
『 … ごめんなさい間違えました!!!!』
私は思いっきりドアを閉めた 。
え?なぜ?なぜ向井康二??????
あ 、店員さんが間違えてたのかな?!
とりあえず一旦紫耀に連絡 ……… 。
… クソかよ!!!!なんで返事しないの?!
え?間違えた?帰る?帰ればいいの?
なんてワタワタしてると後ろのドアが開いて
私の後頭部にゴンッ!と当たった 。
『 った 、!!!』
向井「 あっ 、ごめん!!!!」
『 え 、あ 、や 、』
向井「 … え 、あのー 、さ 、
もしかして紫耀に … ?」
『 あ 、まあ … 』
向井「 … はーっ 、あいつはめやがったわ … 」
『 え 、?』
向井「 あ 、いやっ ………
とりあえず 、中入るか?」
『 あー 、んー 、うん 、そうする 、』
なぜ入ったのかは自分でも分からない 。
多分 、こーちゃんの口から
真相を聞きたかったんだと思う 。
とりま明日紫耀はボコボコの刑かな 。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。