第63話

ろくじゅうに
6,833
2019/10/05 12:39




side:岸








若ちゃんの詳しい話によると 、


ジャニーさんは体の異変を感じて


急遽入院することになったらしい 。


え 、やばくね?かなり重症っぽい 、?


みんながマネージャーの車に乗り込んで


病院に向かってる最中に俺は電話をかけた 。




























































" プルルルップルルルッ "



髙橋「 … ?岸くん誰に電話してんの 、?」



『 しっ 、』



《 ん 、もしもし 》



『 もしもし?あなた?』



平野「 ! 」



瀬戸《 うん 、なに?》



『 今時間ある?落ち着いて聞いて欲しい 』



瀬戸《 今 … あるよ 、どうしたの?》



『 俺ら今ジャニーさんに会いに行くんだ 。
今日 、ちょっと救急搬送されたみたいで 』



瀬戸《 ……… 》



『 収録終わってからでもいい 。
今日中に東京 、帰ってこれないかな?』



岩橋「 ちょ 、それは
流石にハード過ぎるでしょ 、!」



神宮寺「 別にまだ重症かも何かも
分かんないんだから岸くん焦りすぎ!」



『 だって今ジャニー社長が居なくなったら
どうすんだよ 、!!!!あなた!!!!
ぜってぇお前後悔するじゃん 、!!!!』



























































いきなりのことで俺も頭が回ってなかった 。


ジャニー社長が消えたらどうなるんだ 、


この事務所は誰が引き継ぐの???


また安井くんたちみたいに報われない人が


出るのは絶対に 、絶対に嫌だ 。


そんな時 、握りしめていたスマホが


誰かに奪われた 。… 奪ったのは紫耀だった 。






























































平野「 あなた?… うん 、そう俺 。
大丈夫 、こっちは任せて 。… ジャニーさんさ 、
俺ら来たらなんて言うと思う?俺は
YOU 、本当に心配性だね 、紫耀だけに 。
なんて言うと思うんだけど 。… はあ?
うるせーよ (笑) … ん 、収録頑張って 、はーい 」



「「 … 」」



平野「 はい 、岸くんもうちょっと落ち着こう 。
俺らの偉大なジャニーさんだよ???
そう簡単に俺らの前から居なくなったら困る 笑 」






































































そうやってクシャッと笑いながら俺に


スマホを返してくる紫耀はきっと 、


ジャニーさんは大丈夫だって信じてる 。


… なんでそんな余裕が持てんだよ … 。


正直 、リーダーなのに自分のことすら


コントロールできない自分にイラついていた 。










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