第50話

よんじゅうきゅう
7,678
2019/09/24 13:03






side:髙橋













あなたは撮影の時間が近づいても


戻って来る気配がなかった 。


30分開始遅らせてもらったけど 、


あーーーっ 、どうしよ 、何やってんのかな … 。










































































『 … 俺そろそろ探しに行ってくる 、』



岩橋「 そうだね 、俺も行く 」



岸「 出動ダァー 」



神宮寺「 岸くん何言ってんの?( )
じゃあ紫耀 、今だけ廉のことよろしく 」



平野「 … おう 」


















































































俺と玄さんと岸くんとジンで楽屋周辺を


10分ぐらい散策したけど一向に見つからない 。


どこにいるかなんて分からないし


もしかしたら帰っちゃったのかも … 。
















































































































岸「 どこ行ったんだよ … 」



神宮寺「 あなたー?
かくれんぼおしまいだよー?」



『 赤ちゃんじゃないんだからさ 、苦笑 』



岩橋「 、、、もしかして 、」



『 ?!え 、玄さん?!』































































いきなり玄さんが走り出した 。


俺らはそんな玄さんに


ついていくことしか出来なくて 。


向かった先は … 屋上?











































































『 … ねえ 、ほんとにいるの 、?』



岩橋「 … 多分 」



神宮寺「 (ゆっくりドアノブを回す)
… ダメだ 、あっち側から鍵がかかってる 」



岸「 " ガラガラッ " (軽々と窓を開ける) 」



『 ?!?!』←



岸「 はいないっすぅー (飛び越える) 」



岩橋「 岸くんさすが (同じく) 」



神宮寺「 いるかなー?(同じく) 」



『 ちょ 、みんな待ってよ!!!(同じく) 』







































































岸くんが軽々と近くにあった窓を開けて


そこからみんな屋上に出た 。


外は程よく風が吹いてて気持ちよかった 。


肝心のあなたは … え 、いた!!!!!


屋上に1人で寝っ転がってるじゃん!


だから俺もその横に寝っ転がってあげた 。


あなたを挟んだ向こう側に岸くん 、


その隣にジン 。そして俺の隣に


玄さんが何も言わずに寝っ転がった 。















































































瀬戸「 ……… 空ってなんで青いのかな 」



『 青いから 』



神宮寺「 雨が降るから 」



岩橋「 波長の短い青い光が
空いっぱいに散らばっているから (正解) 」←



岸「 水が溜まってるから 」



瀬戸「 ……… アイドルって
なんのためにあるのかな 」



神宮寺「 自分のため 」



岩橋「 ファンのため 」



岸「 未来のため 」



『 … いろんな感情を育てるため 』



瀬戸「 ……… なんで私っ 、、、泣 」
























































































あなたはそれ以上何も言わなかった 。


もちろん俺らも 、何も " 言えなかった " 。


ただただ 、あなたの手を強く握りしめた 。















プリ小説オーディオドラマ