side:平野
WESTさん達が先に帰ったのに俺らは
まだ残っていた 。もちろん海人と 、
瀬戸を待っている … 為らしい 。
べ 、別に俺は今すぐ帰ってもいいんだけど 。
むしろ外が寒さ増さないように早く帰りたい 。
『 (ウロウロ) 』
神宮寺「 しょーう 笑 」
『 (ウロウロ) 』
岸「 いつまでウロウロしてんだよ 笑 」
『 (ウロウロ) 』
永瀬「 ほら!ぬれおかきやぞ!」
『 (ウロウロ) 』
岩橋「 紫耀!(後ろから抱きつく) 」
『 ほぁっ?!?!?!』
岩橋「 んふふっ 、
分かりやすすぎんだよバーカ 笑 」
『 はっ 』
神宮寺「 小悪魔〜〜〜 笑 」
岸「 いわげんこっわ!
もうこれ悪魔だから!」
永瀬「 まー 、海人のことやし
ボロボロになって帰ってきそうやなー 」
岩橋「 たしかにー 、あなたは1人でいそう 」
『 … 』
そんな時 、扉が開いた 。
全員の目線がそっちに向くと 、みんなの
予想通り立っているのは海人1人だった 。
岩橋「 おかえり 」
髙橋「 … ん 、」
神宮寺「 オレンジジュース飲む?」
髙橋「 子供扱いすんなしっ 、」
岸「 ほら!俺の胸来い!(手を広げる) 」
髙橋「 … (ぎゅ) 」
永瀬「 うおっ 」
岸「 ?!?!?!」
海人は廉に抱きついてしゃくりあげながら
泣いていた 。みんな頭とか撫でてたけど 、
俺にそんなことする資格は多分ない 。
そう思ってずっと部屋の端で体育座りして
スマホ弄ってた 。ら 、海人と目があった 。
髙橋「 ズズッ 、… 俺っ 、もう
友達として好きだから!!!!」
『 … 』
髙橋「 紫耀だから譲ってあげるん
だからな!!!!バーカ!!!!!
っ 、帰る!!!!!!」
海人は荷物を持ってバタバタと出て行った 。
俺はというと 、、、終始
ポカーン顔をしているしかなかった 。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。