side:瀬戸
平野「 うう" 、、、」
『 ごめん 、、、紫耀まで
弱い方だとは思わなかった 、笑 』
平野「 いや 、岸くんの言う通り … 、
運転荒すぎだからまじ 、、、笑 」
『 えぇ?!そんな?!?!笑 』
紫耀の酔いが酷くて近くのマックで一時停車 。
やはり原因は私の運転らしいです 。
私はふつうに運転してるつもりなのになあ … ?
と 、とにかく!!!!!今は水必要だな 。
飲み物買ってくるね!と一言 、
紫耀に告げてレジに向かう 。
あー 、ポテトも食べたくなってくる 。
平野「 、、、どんだけ食べんの?」
『 え?(ドォーン) 』
平野「 はいレシート見せて 」
『 あ 、ちょ 、!』
平野「 ポテトLサイズ2つハンバーガー1つ
ジュース2つ 、、、デブじゃん 」
『 は!!!デブじゃないし!普通だし!
夜ご飯食べてないから普通なの!』
平野「 はいはいそーですか 笑 」
そっから紫耀と4.5時間雑談した 。
よくそんなに喋れたなって自分でも思うわ 。
間接キスしたり 、距離が近かったり 、
自分の心臓よく持ったな ……… 。
音強すぎて聞こえてなかったらいいんだけど 。
そっから日付が変わる5分ぐらい前に
紫耀の家に着いた 。こんなに遅くなるとは … 。
平野「 わざわざ降りてきてまで
お見送りしなくていいのに 笑 」
『 私がしたいからいーの!』
平野「 へ〜 (ニヤニヤ) 」
『 ニヤニヤすんな 』
平野「 すいませんっ!」
『 仕事あるんだからしっかり寝てね 』
平野「 はーい 」
『 お風呂も入って!ベットで寝てよ?!』
平野「 おかんかお前は 笑 」
『 へへっ 笑
… じゃ!また明日ね 』
平野「 … おう!また明日な!」
そうやって紫耀が微笑んだのを確認してから
私は後ろを振り返り 、少し離れたところに
停めてある車の方へと歩き … 出そうとした 。
一歩足を前に出すと 、服の袖が
クンッ 、と引っ張られたのだ 。
『 、、、紫耀?』
平野「 … やっぱさ 、」
『 … どうしたの?』
平野「 … 俺 、
.
.
やっぱお前のこと好きだ 」
その瞬間 、秒針が動いて日付が変わった 。
" 2019 . 5 . 23 . 0:00 "
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。