第35話

さんじゅうよん
9,073
2019/08/22 13:42






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私は紫耀が去っていったドアの方を


ジッと見つめていた 。最近全く喋ってないし 、


てかあれ完璧避けられてるよね 。


私絶対嫌われてるわ 。お疲れ自分 。




















































『 … 』



岸「 … 追いかけないの?」



『 … は?なんで?』



髙橋「 あなたも紫耀もほんと頑固 。
不器用すぎ 。鈍感 。バーカ!!!!!」



『 え?なんでそんな怒ってんの?』



岩橋「 分かんない?」



『 全く分かんない 』



永瀬「 なんて言うんやっけそういうの 、
あのー 、そのー 、あれやん!こいー 、!」



『 全然伝わらないんだけど 』



神宮寺「 恋煩い?笑 」



永瀬「 それやっ!!!!ジンナイス 」



神宮寺「 いぇーい 」



『 ジン 、よくわかったね 』



神宮寺「 だって紫耀が完璧そうだもん 。
あの様子は完全に恋煩ってるから 笑 」



『 … は?平野が?
恋煩い?誰に煩ってんの?笑 』



岸「 … こりゃもうだめだ 」



髙橋「 ほんっともう 、、、」



岩橋「 (苦笑い) 」



『 え 、?え?!え?!?!』











































































とにかく行ってこい!!と廉に背中を押された 。


待って 、なんで?なんで私?話せないのに?


いや話せるよ?話せるけどなに話せばいいのか


わかんないしむしろ私嫌われてるんだよ?


1歩を10秒ぐらいで進むように歩いていると


廊下の向こう側に自販機があって紫耀の姿が 。


う 、うーん 、これは行った方がいいのか … ?







































































『 ……… 』



平野「 であいーはそーさたからーもーのー … 」






































































普通の声で結構ノリノリになって歌ってる紫耀 。


カフェオレもファンタもメロンもミルクティーも


岸くんが好きそうなほうじ茶だって持ってて …


私が昔から好きないろはすのボタンも押した 。


… え 、な 、なにこれ 、心臓うるさい 。


バクバクうるさいし 、顔がものすごく熱い 。


いや自意識過剰!あれ絶対自分の分!ね!


ってか紫耀戻ってくる!!ど 、どうしよ!!


私は慌てて曲がり角の逆の方に向かった 。


































































平野「 ゆーめにむかうみちー … 」



『 ……… っはぁー 、、、』































































足音が遠ざかって紫耀の背中が楽屋へと消えた 。


その瞬間 、私は大きなため息を


ついてその場に座り込んだ 。


もー … なんなの 、意味わかんない自分 。


嫌われてんのに私 、紫耀のこと好きなの … ?!









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