第10話

イヤモニが白色の理由⑩
3,209
2020/09/20 02:00
貴方side
〜現在編〜
無事に手紙を横山くんに渡してから2日後。
今日のカフェは午前だけの営業と決めていた。
…午後からは関ジャニ∞のメンバーが来て
私のカフェでちょっとパーティーしたいんだとか。
そのための準備もしたいから早く上げることにした。



もうちょっとでお昼時間。
甥っ子の保育園も終わって送迎バスが来る時間帯。
甥っ子と一緒にお昼は何を食べようか色々考えて
いた時、カウンターに置いてある店の電話が鳴った。
あなた

☎もしもし?お待たせしました。
レインボーカフェ店長、村井が
お伺いします。

☎??「もしもし?私日テレ系ヒルナンデスの中村と申します。」
あなた

☎は、はい…。

☎「今私たちの案で隠れ屋カフェを巡る旅というものを企画しておりまして…
もしよろしければ取材したいのですが
カメラって大丈夫ですか?」
あなた

☎それって今日中に答えた方が
いいですか?

☎「そうですね…もし無理なら他の店も
探さなきゃ行けないので2日以内に答えて
もらいたいのですが…。」
あなた

☎カメラだけですか?他に誰か来ますか?

☎「今考えてるのは横山さんとサバンナの御二方の3人で回ってもらう予定です。」
電話を取るとヒルナンデスからで
取材させてもらいないかと
取材交渉の電話だった。

横山くんが来るってことは
…つまり木曜日のロケであっくんや淳太は来ない。

でも来なくても放送されることは事実で
2人はスタジオでロケ内容を南原さん達と
一緒に見ることになる。

会わなくても、見ることは変わらない。


どうしようか悩んでいた時
今日の夜に来る横山くんに話をしようと
一旦この話は待ってもらうようにしようと中村さんに
伝えようと口を開いた。
あなた

☎すみません。
明後日また折り返しますので
電話番号教えて貰ってもいいですか?

☎「分かりました!では…」

教えてもらった電話番号をメモに書いて
メモに書いた電話番号が正しいか
電話でまた確認する。

合ってることが分かりまた2日後電話すると伝え
電話を切った。
あなた

出てもいいけど…。
怖いな…。

早く横山くんに会って話をしたいと思いながら
甥っ子が帰ってくる準備とお昼ご飯の用意を済ませ
夜のパーティーの仕込みをした。
甥っ子「あなたちゃーーん!」
あなた

はーーーい!

カランコロンとお店のドアが空いて
外から可愛いお客様が入ってきた。
甥っ子が大きい声で私の名前を呼んだので
仕込みの準備をしていたものを止めて
キッチンから顔を出した。


甥っ子「先生お話したいって!!」
あなた

分かった。
拓哉くんはお手手洗って
グチュグチュしてきて?

甥っ子「分かった!!」
甥っ子がカフェのトイレの隣についてある
手洗い場の方に向かったのを確認し
外で待ってくれてるバスの前で待ってくれてる
先生のそばに駆け寄った。
あなた

遅れました…!すみません。

先生「大丈夫ですよ!拓哉くん。
今日外で遊んだ時、怪我してしまって…。
転んで両膝と左肘を擦りむいてしまって…。
こちらも絆創膏貼ってケガの手当は済んでますが
一応報告を…。」
あなた

態々丁寧にありがとうございます。

先生「ではまた明日。」
あなた

はい、また明日。

走っていくバスに頭を下げて
見えなくなるまで見送って

ガラス窓から甥っ子が手を振っていたのを確信して
慌ててカフェに戻った。
あなた

ごめん〜!お待たせ!
お腹空いたよね?食べよっか。

甥っ子「うん!食べる!今日何!!!」
あなた

今日は拓哉くんの大好物の
ミートソーススパゲッティにしました!

甥っ子「やったーー!!ジュース!!」
あなた

はいはい笑笑
椅子出したから座っててね?

甥っ子「はーい!」
甥っ子が椅子に座ったのを確認して
最初にりんごジュースを入れたコップを渡す。
あなた

はい。拓哉くん。
ストローで飲んでね?
バチャバチャダメだよ?笑

前に甥っ子がストローに空気を入れて
ジュースをぶくぶくする遊びをしていた。
ジュースがこぼれてその後見つけた姉が怒って…。

そこからストローを渡す時は注意してる。
でも甥っ子はかなり賢いから
1回言われたことはちゃんと守って話を
聞いてくれる。
大人しくジュースを飲み始めた甥っ子に
子供用のお皿に甥っ子が食べられる程
パスタをよそってその上からトマトソースを
盛り付けた。

自分の分もお皿によそって
両手に2人のご飯を持って甥っ子が座る席に
持って行く。
あなた

お待たせ〜。
どうぞ。

カウンターに置いてある甥っ子専用の
ご飯を食べる時にかけるエプロンもかけてあげ
手を合わせて2人で食べ始めた。
あなた

拓哉くん。
今日の夜は横山くんと大倉くんの
お友達も来るの。
いい子にできる?

甥っ子「うん!いい子にできる!!」
あなた

偉いね〜。
じゃ…ご飯食べ終わったら
皆においしい!って言って貰えるように
私と一緒に食べ物買いに近くのスーパー
行こっか。

甥っ子「うん!お菓子も!!」
あなた

分かった。1つだけだよ?

甥っ子「うん!たっちょんと横ちょにどうぞする!」
あなた

偉いね笑
今日来る2人のお友達にも
どうぞ出来る?

甥っ子「…ん〜、、、頑張る。」
あなた

ふふっ。拓哉くん頑張れ!

ちょっとだけ人見知りしだした甥っ子。
今日初めて関ジャニ∞の他のメンバーに会うから
不安なのかもしれない。

でも甥っ子がまだ首が座ってない時に
打ち合わせと言ってこのカフェに
村上くんと安田くんに会ってる。
…そりゃ覚えてないよね。
丸山くんは今日が初めて。
もしかしたら大倉くんや横山くんよりも
懐くんじゃないかなって思ってる。
あなた

今日来る人たちも
私のお友達でもあるから
きっと拓哉くんのことも
気に入ってくれるし、
沢山遊んでくれると思うから
遊んでもらおうね。

甥っ子「…ママも?」
あなた

うん。ママもいるよ。

甥っ子「分かった!」
口にいっぱいパスタを運ぶ甥っ子を横目に
私もパスタを1口食べた。

途中で口の周りに付いているトマトソースを
拭いてあげたり
今日保育園で合った面白い話や何で遊んだかを
聞きながら食べた。
いつもよりゆっくりとしたお昼の時間だった。

甥っ子も私も食べ終わって
2人でまた手を合わせて私はお皿をキッチンに
戻し皿を洗う。
その間に甥っ子は2階に設備してある
甥っ子専用の部屋で着替えてもらう。

2階には私の部屋と姉の部屋と
大倉くん、横山くんのお泊まりセットグッズと
甥っ子の部屋が設備されてある。
甥っ子の部屋はぬいぐるみやら
大倉くんや横山くんから貰ったものが
沢山入っていて
大倉くんと遊ぶ時にはそこから選んで
下に持ってくることがよくある。
甥っ子「あなたちゃん!着替えた!!」
あなた

はーい!
じゃ、歯磨きしよっか笑

甥っ子「うん!あなたちゃんも!」
あなた

うん。一緒にね。

トイレの奥にある収納ケースから
2人分のコップと子供用の歯ブラシと
自分用の歯ブラシを出して
小さな洗面台で仲良く歯を磨き
支度が整って表に出る。
一応お客様が来ないように店のシャッターを閉めて
鍵も閉める。
あなた

…よし。準備完了。
拓哉くん、お待たせ。行こっか笑

甥っ子「うん!行く〜!あなたちゃんお手手!」
あなた

ふふっ笑 はい。

甥っ子と手を繋いで
私が車道側の方を歩きさほど遠くないスーパーに
向かった。

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