第27話

イヤモニが白色の理由㉗
3,529
2020/10/01 07:00
貴方side
〜現在編〜
あっくん達と楽しくご飯を食べ終えた日から
4日経ったある日。
甥っ子と姉が久しぶりの家族時間と言うことで
楽しく実家に帰って行った。
私も誘われたけどお店もあるし久しぶりの
2人きりの楽しい時間を邪魔したくないから
遠慮した。
大倉くんたちに伝えるとちょっと寂しそうだった。
お昼休憩を取るために一旦カフェを閉めるため
外に出てOPENをCLOSEに変えて中に入ろうとした時
中間淳太
中間淳太
…もう終わる?
あなた

あっ!淳太くん!

かっこいい私服を着こなした淳太くんが
歩いてきた。
あなた

…特別だからね?笑

中間淳太
中間淳太
おおきに!
CLOSEはそのままにして淳太くんを中に入れた。
中間淳太
中間淳太
あなた飯食べたん?
あなた

…これから食べようかなって。

中間淳太
中間淳太
なら、一緒に食べようや。
同じものでええよ。
あなた

…うん。

2人分にちょうどいい量のハンバーグ材料を
冷蔵庫の中で見つけ
2人分のハンバーグを作って焼いて
お皿に盛り付けて淳太くんに持って行った。

淳太くんの机に持っていくと
何やら難しい資料とにらめっこしていて
厳しい雰囲気が漂っていた。

私は淳太くんの後ろの席の机席に座って
食べて始めた。
中間淳太
中間淳太
あなた?なしてん?
あなた

んっ?食べてるよ?

中間淳太
中間淳太
ちゃうよ笑笑
なんで一人で食べてんねん。
こっち来いやぁ?
淳太くんは目の前の空いている席を指さして
私のお皿がおけるように机の上を綺麗にしてくれた。
あなた

…ありがとう。

中間淳太
中間淳太
ん。
ごめんな?気を使ったやろ。
あなた

ううん…。大丈夫。

中間淳太
中間淳太
…‪…ライブやんねん。
あなた

……そっか。
頑張って。きっと上手くいくよ。

中間淳太
中間淳太
……松竹座で。
あなた

……っそっか。

中間淳太
中間淳太
……どれ聞きたい?
とセトリの1部を私に見せてくれた淳太くん。
仮のセトリとして見せてくれたものは
どれも全部…
あなた

……淳太くん。

中間淳太
中間淳太
……んっ?
あなた

……アホ。

中間淳太
中間淳太
……怒んなや笑
もう一度セトリの1番上に書かれている
大きな見出しを見直した。
でも何度見ても私の目にはこの文字が凄く
大きく見えた。

そこに書かれていた字は

【BOYS 松竹座 披露曲候補】
①夢色クロニクル
②STAY GOLD
③さよなら〜二人の空〜
④LOVE OR GUILTY



淳太くんは
松竹座でBOYSこと崇裕が1人でステージで歌う
セトリを私に見せてくれた。

ただ私にはこの中から選ぶなんて出来なかった。
あなた

…私には選べない。
どれもいい曲。
私も思い出が詰まってる。
だからその分選ぶなんて出来ないよ。
私が選んだ曲がもし決まって
それを1人で崇裕が松竹座で歌うなんて
考えられない。
……皆で決めて欲しい。
私はもう部外者。関係ない人だから。

中間淳太
中間淳太
…そんなことないで?あなた。
淳太くんは食べていた手を止めて
そのまま淳太くんの手は私の手の上に重ねた。
中間淳太
中間淳太
…関係なくないで。
部外者ちゃう。
あなたは1番近い
8人目のジャニーズWESTや。
俺らの性格とか色々知っとるやろ。
…弟組は別やけどさ?
俺の持ってない意見とか
あると思うから。
関係ない人にこんな話はせんよ。
あなたは今も昔も大事な仲間やで。
じゃなかったら横山くんとか
ここに来ないやろ?
照史だってそう。俺もそうやで。
濃い時間を俺らは過ごしたんや。
少ない青春を一緒に過ごしたんや。
仲間やろ?
過去形になんかさせへんよ。俺は。
真剣な淳太くんの目に何も言い返せず
私は無意識に首を縦に振っていた。
淳太くんは私が頷いたのを確認して
またハンバーグを食べ始めた。

私は何回もセトリを見て
松竹座で歌っている崇裕を想像して
雰囲気に合っている曲を選んだ。
あなた

…淳太くん。

中間淳太
中間淳太
ん?
あなた

…これがいいかも。

私が選んだ曲で何が変わるか分からない。
これで決まりなのか反対意見なのか。
それすら分からないけど
この曲が松竹座に合ってると思うし
崇裕が歌うのも合ってると思うから。
中間淳太
中間淳太
……わかった。笑
明日の会議で俺から提案してみるわ。
優しく私の手からセトリを取って
淳太くんはファイルに仕舞ってカバンに入れた。

久しぶりのツーショットでお互い緊張してたのか
私たちはそれ以降何も喋らずハンバーグを
ひたすら食べていた。

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