貴方side
〜現在編〜
2020年10月31日 午後5:00。
関西グループ全体の生配信LIVEがスタートした。
横山くんの大声と共に
関ジャニ∞、ジャニーズWEST、関西ジャニーズJr
が登場し関ジャニ∞の代表曲を全員で
歌って踊っていた。
デビュー組が後輩の皆をカメラの前に連れて来て
皆で最高の笑顔をカメラに向ける姿に思わず
重岡くんが言っていた青春を思い出した。
“アイドルの青春は歌って踊って笑顔を
学生以外の全ての人に青春を届けることや”
前夜祭みたいな感じで私の店で
乾杯した後私に改めて教えてくれた重岡くん。
重岡くんは笑顔でそう答えて
“青春=仕事やな。”って自慢げに答えて
そんなに強くないのにお酒を飲み干した。
そんな重岡くんは
この前の酔い潰れた弱々しい姿ではなく
私がこの目で見ているのは間違いなく
アイドルの重岡くんだった。
神山くんと肩組んで笑って
センターに立って皆に“青春”を届けていた。
横山くんのコール後にカメラに映ったのは
真剣な眼差しでイントロを待っている
重岡くんだった。
…流れたのはKinKi Kidsの「硝子の少年」だった。
重岡くんセンターの元
関西ジャニーズJrの子たちが周りで踊り
重岡くんと一緒に歌ったり踊ったりしていた。
重岡くんが赤色の中での最年長でリーダーなのか
皆を纏めるのが上手でカメラアピールも
後輩たちに教えたり一緒に写ったりしていて
とても楽しそうだった。
甘いボイスで最後の歌詞を歌い上げた重岡くん。
そのまま重岡くんは次のカラーを言って
後輩を連れてはけて行った。
“太陽のように光り輝くyellow!”
メンバーカラーが黄色のチームは
大先輩少年隊の「仮面舞踏会」を披露し
“明るさが取り柄のorange!!”は
Hey! Say! JUMPの「Magic Power」を披露し
“ギラギラ熱いぜgreen”は
TOKIOの「宙船」をバンド形式で披露し
“海のように綺麗なblue”は
嵐の「リフレイン」を綺麗なハモリも加えて披露し
“パンダ困ったblack”は横山くんだけしか居ない為
横山くんのソロ曲“cHocoレート”を披露し
“エロさとかっこよさの極pink”は
ジャニーズWESTの“terrible”を披露した。
小瀧くんのタイトルコール後に
アップで崇裕が映った。
そしてイメージカラーが紫色が歌う曲のイントロが
流れた。
その曲は…
嵐の「One Love」だった。
サビ前の歌詞を崇裕が淡々と歌い上げた。
何も変わらない透き通った歌声に
私は思わず涙が溢れた。
サビ前に行く前に空に誰かの手が突き上がれ
その突き上がれた指には光り輝く指輪が
ハマっていた。
綺麗な指輪だなと思っていたけど
そんな簡単な思考は直ぐに消えて
見たことがある指輪の柄にまた思わず涙が溢れた。
崇裕の指に光り輝く指輪は
Jr時代にあげたネックレスの宝石だった。
崇裕はネックレスや指輪を滅多にしない人。
なのに崇裕は今指輪をしている。
それも昔私があげたネックレスに付いていた
紫と白色の綺麗な宝石。
わざとなの?それともこの曲だから?
色々な謎が頭を駆け巡る。
崇裕はきっと“この曲だから”付けたのだろう。
でもそんな簡単なノリで付けるはずがない。
左手の薬指に……。
歌い終えた後崇裕はその指輪に優しくキスをした。
百年先も愛を誓うように
俺にとってあなたは全てだよって言うように
歌詞に当てはまるような行動をとった。
私やっぱり崇裕が好き。
崇裕も私のことが好き。
そう思ってもいいよね。
作者です
お気づきの方もいるかと思いますが
架空のライブと致します。
なにわの日に行われたライブとは違うものです。
よろしくお願いいたします。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。