貴方side
〜現在編〜
大倉くんから水を貰って吸入を済まして
横になっていた時
ゴソゴソと物音が聞こえて目が覚めた。
窓のカーテンを閉めたあっくんが私に気付き
あっくんはそのまま私の左側に座って
私のおでこに手を当てて熱があるか確認をした。
そんなに高かったんだと思うと確かに段々
気分が悪くなった。
あっくんから体温計を貰って熱を測る。
今思えばそんなに眩しくないのに
どうしてカーテン閉めたんだろう。
それだけ言ってあっくんはまた窓の方に歩いた。
カーテンを少し開けて直ぐに閉めたあっくんは
カーテンを強く握り締めたまま小さく呟いた。
私のためを思って今でも下で待機している
カメラマンの人に向かってあっくんはそう言った。
私の突然の言葉に驚いたあっくんが振り返った。
あっくんの返事を聞いて直ぐに体温計が鳴った。
体温計が鳴ったら直ぐにあっくんが私の
左側に座って体温計を取り出したら直ぐに
あっくんは優しく体温計を私の手から取った。
あっくんは立ち上がるのと同時に優しく
私の頭を撫でてくれた。
私の腕が少し布団から出ていたのもあっくんは
優しく布団の中に入れてくれたり
布団を引っ張って暖かくしてくれた。
パタパタと走って下に行ったあっくん。
私がJrの時風邪を引いた時があってレッスンに
来れない時が続いた時があった。
その時もあっくんと淳太くんと崇裕が家に来て
あっくんは仕事で遅くなる母親の代わりに
うどんを作ってくれた。
あのうどんが美味しかったのを今でも覚えてる。
そのうどんがまた食べられるって思うと
とても嬉しかった。
今度レシピ教えてもらおう。
あっくんが作ってくれるうどんを楽しみにしながら
待っていた。
崇裕に会えるまであと…10日
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!