第20話

イヤモニが白色の理由⑳
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2020/09/26 07:32
貴方side
〜現在編〜
🚪カランコロン
スタッフ「すみません…!」

姉「はい!」
あれから私はキッチンに行って3人に出す物を
考えていた。
オーダープラスきっと横山くんはおすすめを言う。
そういう人だから。横山くんは。

姉が軽く簡単な説明を聞かされていると
またドアが開いて外から横山くんが入ってきた。

スタッフさんは横山くんに待っててもらうよう
説得してたけど横山くんはここの常連やと
伝えたら騒いでいたスタッフさんは黙ってしまった。
横山裕
横山裕
あなた〜?
あなた

ん〜?

キッチンからの隙間で横山くんを覗く。
横山くんは何か言いたそうな顔をして
ちょっとだけ黙ってしまった。
もしかしたら、横山くんは心配してると思う。
あなた

大丈夫だよ。私は。

横山裕
横山裕
えっ?
あなた

前を向くって決めた。
手紙読んだの。あれから。
あっくんの気持ちも淳太の気持ちも
…崇裕の気持ちも。
全部受けとった。
後は私でしょ?
私が手紙の返事を書く代わりに
私が前を向かなきゃ。

横山裕
横山裕
……成長したな。あなた。
あなた

…成長したい。
私はもっと。

横山裕
横山裕
……俺も手伝うわ。
あなたが前を向けるように。
あなた

…ありがとう。

そのまま横山くんはカウンターに置いてある
水を飲んで外に出た。
私はコップを下げて3人が来るのを待っていた。














そして始まったヒルナンデスのロケ。
最初は外から始まって暫くしたら3人が入って来る。
基本的に姉が回してくれて私は料理専門。

するとお店のドアが開いて3人とカメラさんが
入ってきた。

姉「いらっしゃいませ〜!」
桐山照史
桐山照史
…お邪魔します!
うわぁー!綺麗!!
中間淳太
中間淳太
…ほんまや!綺麗!!
横山裕
横山裕
うわぁー!
横山くんは初めてここに来たようなリアクション。
姉は笑いをこらえるのに必死だった。

姉は3人をテーブル席に案内して店のメニューを
3人に渡した。
桐山照史
桐山照史
うわぁー!美味そう!!
中間淳太
中間淳太
これメンバーの
濵田とか好きそうなやつやで笑笑
桐山照史
桐山照史
うわっ!ほんまや!!
どれにしよ!!
横山裕
横山裕
…おすすめとかあります?
姉「おすすめはですね…」

姉は大倉くんと練習したことを思い出しながら
完璧に対応していた。

その後姉がバタバタとキッチンの方に来た。

姉「オムライスとビーフシチューとハンバーグお願いします笑」
あなた

ふふっ。は〜い!

姉が伝えた料理を手際よく作っていく。

私のその間に3人が何を話しているのか
耳を傾けた。
桐山照史
桐山照史
…ここ俺気に入った笑笑
中間淳太
中間淳太
なぁ!分かる分かる!
横山裕
横山裕
雰囲気ええなぁ。
落ち着いてるし。
桐山照史
桐山照史
壁良くないですか?
俺この感じ好きなんすよ。
中間淳太
中間淳太
…なんかWESTの
好みが詰まってる店でハマります笑笑
テキパキと3人が注文した料理を作っている時
冷蔵庫から牛乳を取り出そうと移動した時
横山くんと目が合った。

横山くんはカメラに抜かれないように口パクで
「落ち着いて、大丈夫や。」と言ってくれた。
声を出したらダメだから私は頷き
冷蔵庫に行って牛乳を取り出した。

ハンバーグとビーフシチューも作り終わって
後はオムライス。
チキンライスを卵で包んだら完成。

綺麗に卵で包込めて姉を呼んで
3人がいる席に運んでくれた。
桐山照史
桐山照史
うわぁー!
美味そう!!!
中間淳太
中間淳太
これはやばい笑笑
横山裕
横山裕
いただきます!!
あっくんはオムライス
淳太はビーフシチュー
横山くんはハンバーグ
を全員1口1口サイズを口に入れ
全員「美味しい〜!」と言ってくれた。

そんな時あっくんがんっ?と声を出した。
中間淳太
中間淳太
…どした?なんかあった?
桐山照史
桐山照史
…あぁー、いや笑笑
横山裕
横山裕
なんやねん!気になるやんけ笑笑
桐山照史
桐山照史
…いや俺の勘違いかもなんで
気にしないでください笑笑
その後あっくんはキッチンの方を覗いてきた。
私は見つかるかなと思って物陰に隠れた。

何か間違ったのかな…。
失敗したのだろうか…。

あっくんのあの言動に考えていると
あっという間にヒルナンデスのロケが終わっていた。
姉「お疲れ様〜!あなた!」
あなた

お疲れ様!お姉ちゃん!

私はお盆を持って
3人が使っていた席に行って食べ終えた食器を
片付けていると
横山くんのリップクリームが机に置いているのに
気がついた。
横山くんはこのリップクリームが無いと
騒ぐ位大事なものだから
次会った時に渡すとか考えられなかった。
あなた

…お姉ちゃん!ごめん!
ちょっと外に行ってくる!

姉「えっ?う、うん!」

まだ間に合うと思うけど万が一のことも考えて
直ぐに外に出た。

するとまだロケ用の車も外に止めたまんまだった。
直ぐに横山くんを探すために
キョロキョロしていると見慣れた後ろ姿を見つけ
直ぐに声をかけた。
あなた

横山くんっ!!
これ…っ!?

横山くんを呼んだ時隣に居た人に気付かなかった。

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