貴方side
〜現在編〜
「「「「「「お誕生日おめでとう〜!!!」」」」」」
夕方から始まった淳太くんのお誕生日会。
崇裕以外のメンバーと関ジャニ∞が揃い
各々ジュースやお酒を乾杯し
私が作った料理やあっくんが事前に作って
持ってきてくれた料理を囲みながらパーティーは
盛り上がっていた。
甥っ子と姉も少し離れたところから見ていた。
甥っ子は今にもこっちに来そうな勢いで
椅子に座っていた。
ジャニーズWESTのメンバーで知らない人も
ちょっと興味津々でちょっと目が合えば
手を振ってくれたり飲み物を入れてあげたり
してくれた。
甥っ子は優しくしてくれる皆と遊びたいらしく
でも椅子からちょっと降りようとすれば
姉がだめ!と軽く注意して宥めていた。
でも流石に可愛そうかなと思って
2人がいる席に向かった。
甥っ子「うん!!!遊びたい!!!!」
元気よく手を挙げて言った甥っ子に頭を撫でて
向かい側に座っている姉の顔を伺った。
姉「…はぁ。拓哉?皆の言うことちゃんと聞くこと。
分かった?」
甥っ子「うん!!行こう!!あなたちゃん!!」
私の手を取って皆がいる輪に引っ張って
連れて行かれた。
ちょっとほろ酔い気味の大倉くんは甥っ子が
こっちに来たのが見えて瞬間甥っ子を抱き上げて
1周ゆっくり回った。
甥っ子はやっと構ってくれた喜びで
とても笑顔が溢れていた。
甥っ子「うん!遊ぶの〜!!!あっくん!!」
あっくんは大倉くんの腕から甥っ子を抱き上げて
ジャニーズWESTのメンバーが集まっている所に
連れて行ってあっくんが椅子に座って
その膝に甥っ子を座らせた。
甥っ子「…おめでとう!!」
初めて会う皆も既に甥っ子の笑顔にやられて
代わり代わり抱っこしたり遊んでくれた。
甥っ子は一日で沢山遊んでくれる新しいお兄さん
が増えてとても嬉しそうだった。
私は皆が盛り上がっているのを横目に
空いたお皿やコップを洗うために
一旦キッチンに向かうとキッチンから見える
カウンターからBADの2人がこっちを見てた。
お皿やコップも洗い終えて
キッチンから出ると弟組達に囲まれてながら
一緒に遊んでいる甥っ子がすぐに見えた。
私たちはグラスを片手に可愛らしい弟組を見守って
いた。
夕方から始まった淳太くんお誕生日会
気が付けば時間はもう20:00。
皆明日も仕事があるらしく今日はここでお開きに
なった。
甥っ子「バイバイ!大ちゃん!!」
帰り際に甥っ子とそれぞれハイタッチや
もう1回抱っこしたり頬っぺをスリスリしたり
皆はもう甥っ子にぞっこんで
中々外に出ることはなかった。
横山くんが喝を入れて皆それぞれ外に出たけど
あっくんがまだ残っていた。
あっくんも含めた全員がカフェの外に出て
皆で一斉にカフェを後にした。
大倉くんが振り返って私に手を振ると
皆も振り返って私に手を振ってくれた。
皆の背中が見えなくなるまで見送って
カフェの中に入ると疲れすぎた甥っ子が
姉の腕の中で眠っていた。
私達も自分の家に帰る支度をして
カフェを後にした。
この時はまだ知らなかった。
あっくんがカフェに伝言を残してたことに…。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。