貴方side
〜現在編〜
甥っ子「何買うの〜?」
甥っ子「お手伝いする!」
甥っ子「うん!」
甥っ子「分かった!!」
何度も来ているお店だからどこに何があるか
甥っ子も覚えてるはず。
でも万が一の事も考えて甥っ子でも分かる場所に
置いてある野菜を頼んだ。
私はその後を追うがてら必要な野菜を籠の中に
入れてカートを押して行った。
甥っ子「あなたちゃん!どーぞ!」
甥っ子「あなたちゃん??これなーに?」
甥っ子は籠の中に入れた野菜をひとつ取り出して
聞いてきた。
甥っ子が手に取ったのはパプリカ。
…そっか。始めて見るか。
甥っ子「そうなんだ!…おいしい?」
甥っ子「うーん…。」
甥っ子「うん!そうする!後は!」
甥っ子「はーい!」
歩くと音が鳴る靴を鳴らしながら
トマトコーナーに向かう甥っ子。
トマトコーナーには小さなトマトや大きなトマトが
ある。
甥っ子はどのサイズ持ってくるのか後を追うと
甥っ子は困った顔をしてこっちに来た。
甥っ子「いっぱいあって分からない…。」
甥っ子「うん!」
甥っ子の手を繋いでトマトコーナーに一緒に向かう。
確かに種類も多くあって甥っ子は興味津々だった。
甥っ子「はぁい!」
甥っ子は目の前にある3つ入りのトマトの数を
数えだして
それを1つずつ丁寧に籠の中に入れてくれた。
甥っ子「お肉いっぱい食べるもん!」
お肉が置かれている場所は冷房がかなり効いていて
ちょっと肌寒かった。
甥っ子「…うん!見てくる!1個?」
甥っ子「分かった〜!見てくる!」
甥っ子がお菓子売り場の方に向かったのを確認し
私は籠に鶏肉とひき肉など色々なお肉を入れて
最後に卵と牛乳チーズとヨーグルトを入れて
お菓子コーナーに向かった。
甥っ子「あった!これとこれとこれ!」
そう言って小さな手で大きなお菓子袋をもって
籠に入れる甥っ子。
甥っ子が食べたいと籠に入れたのは
ポテトチップスとチョコのお菓子とハッピーターン
だった。
甥っ子「うん!!…ジュースは?」
甥っ子「偉い??」
甥っ子「偉い偉い〜!」
私に偉いねと褒めてもらえば
とても上機嫌になってるんるんとジュースコーナーに
向かった。
甥っ子「ジュース!何?」
甥っ子「僕これ飲む!りんごジュース!」
ジュースを入れるスペースを作って
甥っ子に入れてもらう。
関ジャニさんが飲むアイスコーヒーと
アイスティーは私が作ればいいから
とりあえずこれで終わり。
甥っ子「はーい!」
甥っ子がカートを押したいと行ったので
2人で押す。流石に1人だと重いから…。
レジに着くと籠を私がレジ台に乗せて
甥っ子とは手を繋ぐ。
よくここで甥っ子が外の犬とか鳥とか見たくて
外に出る時があるから。
甥っ子「あ、わんちゃん!」
甥っ子「うん!ヨシヨシする!」
会計も済まし袋に買ったものを詰めて
甥っ子も持ちたいと言ったので
軽いお菓子だけ別の袋に入れて甥っ子に持たせた。
甥っ子「うん!わんちゃん!」
外で賢く待っている柴犬に近付く甥っ子の後に
続いて私も近付く。
柴犬は甥っ子に興味津々で匂いを嗅いだ後
甥っ子の顔をぺろっと舐めた。
甥っ子「うふふ〜可愛いね?」
すると遠くからこの柴犬の飼い主だと思われる
優しいお祖母様が近付いてきた。
お祖母様
「大丈夫ですよ。犬好きなの?」
甥っ子「この子お名前なぁに?」
お祖母様「この子はね“ルル”って言うんだよ。」
甥っ子「そうなんだ!可愛い名前だね!」
甥っ子はお祖母様から教えてもらった柴犬の名前を
呼びながら柴犬を撫でていた。
その姿が可愛くてお祖母様と微笑んで見守っていた。
甥っ子「…うん。」
もうちょっと遊びたかったのか甥っ子は
ちょっとしょんぼりしてしまった。
お祖母様「また遊んであげて。」
甥っ子「うん!遊ぶ!ルルバイバイ!」
お祖母様「こちらこそ!孫を見ているようで
私も楽しかったわ。また会えたらよろしくね。」
お祖母様とも別れて
来た道を戻ってカフェに向かった。
甥っ子はさっきよりかは元気になって
また会いたいねってそればっかだった。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。