第59話

イヤモニが白色の理由 59
2,529
2020/11/18 09:14
貴方side
〜現在編〜
今日はジャニーズWESTの皆が打ち上げに来る日。
夕方から夜遅くまでずっと打ち上げを行うため
今日は午前の仕事はせずにずっと準備をしていた。


そして約束の時間がもう間もなく。
料理もほぼ完成して飲み物も整った。
そんな時…
中間淳太
中間淳太
あなた〜!
淳太くん筆頭にジャニーズWESTが入ってきた。
あなた

…いらっしゃーいませー!笑

桐山照史
桐山照史
うわーー!!すげーー!!
あっくんは机に並べてある料理を見て
目を輝かせてはお店のデコレーションを見て
子供みたいにはしゃいでいた。
小瀧望
小瀧望
あなたちゃん!!!!!
会いに来たで〜!!!!!
目の前に凄い勢いで走ってきた小瀧くん。
そのまま重岡くんたちに引っ張られてたけど
本人はずっとニコニコだった。
中間淳太
中間淳太
……よしっ。グラス持ったな〜?
夕方からはちょっと贅沢かなって思いながら
あっくんによって注がれていくコップの中の
お酒を見ていた。
中間淳太
中間淳太
…久しぶりの松竹座ライブ
お疲れ様でした〜!!
ジャニーズWEST
ジャニーズWEST
…お疲れ様〜!!!
中間淳太
中間淳太
そして成功しました〜!!!!
ジャニーズWEST
ジャニーズWEST
いぇーーーい!!!
中間淳太
中間淳太
…あなた!!
あなた

……っはい!笑笑

中間淳太
中間淳太
……頑張れよ!
あなた

…えっ?

中間淳太
中間淳太
……乾杯っ!!!
ジャニーズWEST
ジャニーズWEST
乾杯っ!!!
隣と正面とでカランコロンとコップが重なる音を
聞きながら淳太くんが言ったことを考えていた。
「頑張れよ!」ってあれは何?
何に対しての「頑張れよ!」なの…?
重岡大毅
重岡大毅
……あなたちゃん!乾杯!
あなた

あっ……乾杯笑

隣に来た重岡くんと乾杯して2人で椅子に座った。
あなた

…ねぇさっきの淳太くんの
頑張れよってどういう意味っ

重岡大毅
重岡大毅
青春届いた?笑
あなた

えっ?

重岡くんは私の言葉と重ねるようにそう聞いた。
…いや多分、わざとなんだと思う。
私が人に聞く前に自分で考えろってことだと思った。
重岡大毅
重岡大毅
……言ったやん笑
ちゃんとあなたちゃんに
青春届けるからって。
で?どうやった?笑
届いた?
あなた

…うん。嬉しかった。
懐かしくて…暖かくて…。
最後は反則だったかなって
思ったけど
でもジャニーズWESTらしくて
とても楽しかった。
素敵なライブをありがとう。

重岡大毅
重岡大毅
……おぅ。
小瀧望
小瀧望
……シャイ岡、どけ。
重岡大毅
重岡大毅
なっ!!シャイ岡ってなんやねん!!!
小瀧望
小瀧望
そのまんまの意味です〜!!
はいどいたー!!
あなたちゃん乾杯!!
小瀧くんは自分が持っていたグラスを私のグラスに
自分から近づけてそのまま口にした。
小瀧望
小瀧望
…受け取ってくれた?
俺らからの愛。
あなた

愛?

小瀧望
小瀧望
そう。
濵ちゃんからだけやなくて
俺らからのも。
まぁきっとあなたちゃんの事やから
ずっと濵ちゃんしか
見てなかったと思うけど
それでも…ちゃんと届いた?
あなた

……うん。届いた笑笑

小瀧望
小瀧望
…良かった。
安心したように優しく笑った小瀧くんは
重岡くんを引っ張って重岡くんが座ってた所に
腰掛けた。
重岡大毅
重岡大毅
…痛いやないか!!小瀧!!!
小瀧望
小瀧望
…あなたちゃんどの料理がオススメ?
重岡大毅
重岡大毅
おいっ!!!無視すな!!!
あなた

…ん〜
あっ!グラタンかな?笑

重岡大毅
重岡大毅
…あなたちゃんまで!?
小瀧望
小瀧望
あなたちゃんは俺の味方でーーす!
重岡大毅
重岡大毅
なんやと!?
いつから!?
あなた

えっと……

小瀧望
小瀧望
そこはスパッと答えんかい!笑笑
あなた

ごめんごめん!!笑笑

2人のコントに上手く返しが出来なかったけど
そのお礼として2人に私の得意料理を
お皿に分けてあげた。
あなた

…ミネストローネとグラタンです!

重岡大毅
重岡大毅
うわーーー!美味そうっ!!!
小瀧望
小瀧望
美味っ!!!
先に食べた小瀧くんは私の手を取って
目を輝かせながらそう言ってくれた。
私も嬉しくて思わず笑ってしまった。
あなた

…良かった笑笑
味見するの忘れてて笑笑

小瀧望
小瀧望
まじで美味い!!
おかわり〜!!!
あなた

はいはい笑笑
待っててね〜笑笑

小瀧くんから空いたお皿を貰って
グラタンを入れていると隣に淳太くんが立った。
あなた

…取る?平気?

中間淳太
中間淳太
おん。ありがとう。
……濵ちゃん今日は用事あるんやって。
あなた

……そうなんだ。

中間淳太
中間淳太
…嘘ちゃうけど
ほんまは呼んでてん。
でも急に今日の朝に連絡来てん。
やっぱ行けなくなったって。
ここだけの話やけど
俺も良かったかなって……。
あなた

…何言ってんの?

中間淳太
中間淳太
……再会はさ?
俺が居ない時の方が
絶対感動するやろうから
来れなくなって良かったなって…。
その分今日はさ?
俺らと一緒に盛り上がろうや。
……再会したらさ話聞かせてや。
どんな感じで会ったのか。な?
あなた

…いいけど
それって得するの?笑

中間淳太
中間淳太
…するで。
俺にとって2人は大事な人やから。
私の頭に手を置いてあっくんの方に戻って行った
淳太くんの後ろ姿はどこか寂しさが溢れていた。
小瀧望
小瀧望
あなたちゃーん!まだー?
あなた

……ごめっ!今行く〜!!

慌ててグラタンを入れてまたすぐに
小瀧くんの方に戻って行った。
それでもずっと淳太くんの後ろ姿や顔色が私は
ずっと気になっていた。
あなた

……ねぇ、小瀧くん。

小瀧望
小瀧望
…ん?どないしたん?
あなた

……淳太くん、大丈夫かな。

小瀧望
小瀧望
……えっ?何が?
あなた

…何か急に寂しさ増してて…
つまらないかな?
あっ……私料理失敗しちゃったかな。

小瀧望
小瀧望
………ちゃうちゃうちゃう!
ちゃうよ。笑
淳太のは……ちょっと時間経てば
大丈夫やから。
今はちょっと時間が必要なだけやで。
淳太も男やから
ケジメやって付けられるから
そんな心配せんでも大丈夫やで。
まぁそれに…ずっと顔色悪かったら
しげとかイタズラして笑かそうと
するから大丈夫やろ。笑笑
あなた

……そうだね。

重岡大毅
重岡大毅
………ぴゃーーーーー!!!!
じゅんじゅんじゅんじゅん
じゅんじゅんじゅん淳太〜〜!!!
中間淳太
中間淳太
あぁ〜!!!もう!!!!
鬱陶しい〜!!!!
神ちゃん!!流星!!
手伝って!!
神山くんと藤井くんが淳太くんの方に近付いて
行った時重岡くんは急に真剣な表情になって
淳太くんの耳元で何かを囁いた。
その時淳太くんはさっきみたいに優しく笑って
いつも通りに戻った。
小瀧望
小瀧望
…な?大丈夫やったやろ?笑
あなた

……うん。そうだね笑笑

重岡大毅
重岡大毅
俺の出番だぜっ!!!
小瀧望
小瀧望
誰も呼んでへん!!!!
重岡くんはいつものウザ絡みを今度は
小瀧くんに標的を変えて絡んできた。
小瀧望
小瀧望
もぅー!!!ホンマに!!!
やめろって!!!
重岡大毅
重岡大毅
俺には「やめろ」っていい言葉は
振りにしか聞こえへん。
小瀧望
小瀧望
………うっざ!!!!!
ってかさっき淳太と何話しててん。
重岡大毅
重岡大毅
……明日もよろしくね♡って。
言ったった笑笑
ギャハギャハのような効果音がつきそうな
笑い方で笑う重岡くんの目の下には
あの時見せてくれた笑窪が顔を出していた。
重岡大毅
重岡大毅
……!?
私は思わずその笑窪をつんつんと指で触った。
あなた

…ほんと面白いところに
笑窪できるね笑笑
……可愛い。

重岡大毅
重岡大毅
……はぁ…!!!!!
途端重岡くんは神山くんの方に思い切り走っていき
そのまま神山くんに抱きついた。
神山智洋
神山智洋
……痛った〜〜〜〜!!!!
重岡大毅
重岡大毅
神ちゃん〜〜〜〜!!!!
そこでまた皆で笑って素敵な時間を過ごした。

崇裕がここにいたら更に笑えていたのかな。
でもきっと今日来れなかった分
更に私たちは笑えるんだと思う。
小瀧望
小瀧望
……あなたちゃん。
あなた

んっ?

小瀧望
小瀧望
…今幸せ?
過去の私はきっとこの質問に絶対にNoと答えていたに
違いない。


でも今なら…
あなた

……うん。とっても幸せ。

そう思えるようになったのはきっと
8年越しに素敵な仲間に出会えることが出来たから。



































NEXT STORY ①〜予告編〜

私は「独り」になった。

学校でもずっといじめにあって不登校になった。

バイト生活をして家を支えていたつもり。
でもそんな生活も
…ある出来事のせいで大きく変わった。



「交通事故で両親が亡くなった」から。

心も沈んでしまい何もかも上手くいかない私に
手を差し伸べてくれたのは
沖縄の離島に住んでいるおばあちゃんだった。

おばあちゃんの一通の手紙により
私もそこの離島に引っ越すことに…。

そこで出会った友達は…
皆、皆優しくて暖かくて…。
中でも1人……


橙「あなた、海行こう。」



桐山照史、彼だけが特に1番
私に優しくしてくれた。


そんなことされたら、期待しちゃうよ…。


橙「俺、あなたのためやったら
何しても構わへん。相手を傷つけても…。」


橙「あなた、ここに来てくれてありがとう。」


沖縄恋愛 coming soon……










NEXT STORY ②〜予告編〜
ある時誰かが言った。

紫「ホンマにしげちゃん休日何してるか
分からんわ笑笑」

赤「俺、プライベートは徹底してんねん笑」


橙「家どこに住んでんの?」
赤「ん〜…基本的には屋根はないかな?笑笑」
橙「おい!外住んどんぞ!マネージャー笑」

メンバーすら誰も知らない
センター、赤色の重岡大毅のプライベート。
いつもは明るく振舞っていたしげも
裏では苦しんでいたんだね…。

赤「…よっ!来たで〜。あなた。」

赤「…プリンセスって王子様のキスで
目覚めるんやって。
なら俺が今からキスしたらあなたも
目覚ますやろ?」

プライベートを隠す理由【赤】coming soon……



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