今日はずいぶんと雨が降っている
あなた「雨、すごいね」
太志「まじ雨やだなぁー」
あなた「そう?私は雨好きだけど」
太志「じゃぁ俺も好き」
あなた「じゃぁってなんだよ笑」
_帰り
私は見たくないものを見てしまった
後輩「太志先輩ちょっといいですか?」
太志「お、おんあなた大丈夫?」
あなた「大丈夫待ってるわ」
後輩「あっあなた先輩先に帰っててもいいですよ長くなるかもなんで」
あなた「えっあわかった、じゃぁ太志先帰ってるわ」
太志「えっ…お、おう」
あなた「太志たち何してるんだろ、どうせ告白かなんだろうな、太志OKしたらどうしよ」
そんなことを考えていた時
太志が後輩ちゃんに
キスをしていた
あなた「えっ…」
私は傘もささずに外に飛び出た
正直見たくなかった
今まで太志はずっと私と一緒にいたのに
隣に太志がいないなんて考えられなかった
あなた「嫌だよ…」
涙が溢れた
?「あなた!」
あなた「えっ…」
太志「何してんだよ、風邪ひくだろ」
太志は私に傘をさしてくれた
あなた「そっちこそ何してんの、あの後輩ちゃん置いてきて」
太志「俺あの子あんまり好きじゃない」
あなた「えっじゃぁなんでキスしてたの!?」
太志「えっ?俺キスした覚えないけど」
あなた「えっ?嘘、私が帰る時キスしてたじゃん!」
太志「あーあれはまつげついてたから取っただけ」
あなた「えっ?そうなの?」
太志「そうだよ笑」
あなた「私てっきりキスしてるのかと思ってた」
太志「嫉妬してたの?…」
太志は持っていた傘を捨てて私を抱きしめた
あなた「太志…?」
太志「嫉妬とか可愛すぎ」
あなた「太志暖かいね」
太志「これで風邪ひかないかな笑」
「風邪ひいたら看病してね」
Fin
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。