今全てが点と点で繋がっていくー
私のことを心配してたんじゃなくて、
彼氏の彼女でいる私を心配してたんだー
樹くんには言いたくないけど…
急なタイミングだったけど、
とりあえず言われるままお風呂に入りに行ったー
お風呂から上がると…
樹くんはソファで寝落ちしていたー
そういえば昨日のラジオから
ずっとさっきまで仕事だったって話してたもんね…
それなのに、私を心配してくれて、
呼んでくれてー
こんな疲れてるときに私も押しかけて…
これじゃわがままな彼氏と私も
変わらないー
迷惑かけちゃいけないよー
今なら終電間に合うー
今日は帰ろうー
そう思って荷物を持って玄関のドアを開けようとするー
ドアに伸ばしていた腕を樹くんが掴むー
ソファに座ると、飲み物を入れてくれたー
そう言ってスマホを見せてくれたー
そこには私の悪口が書き込まれていたー
裏でいろいろ言われてるのは、
想像してたから、
そんなに傷つかないー
まだもう少し樹くんは
起きてたかったみたいだけど…
私たちはもう寝たー
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。