第10話

#10 変わりたい
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2020/12/29 13:37


東京観光して、樹くんの家に戻るー




とりあえず遅くなるとは聞いてたけど、



人の家に1人って落ち着かないな…




夜遅く電話がかかってくるー




さくら
📞もしもし?
あなた、今どこ?
you
ちょっと旅行中!
さくら
📞私のところに、
 あなたの彼氏さんから
 連絡来たけど…
you
そうだったんだ…
ごめんね、
私からも連絡するね!
さくら
📞お願いね…


私は、一瞬彼氏に連絡しようとしたー



けど、辞めたー




樹くんに言われたんだー






“彼氏に連絡しないこと”






私は樹くんを信じるしかない



そう思ってたー



今までだったらすぐに返事も返してたー



でも、変わりたいー




今の自分が1番嫌いー



私の頭の中はこのままここに居たいー




その思いでいっぱいだったー



樹くんは可哀想な私を助けてくれてるだけで、





きっと私が彼氏と別れたら、




この関係も終わるー



そう思うとズルズルこのままでいいかな…





そう思う自分もいるー




田中樹
📞もしもし、あなたちゃん?


急に樹くんから電話がかかってくるー



you
どうしたの?
田中樹
📞もう寝てるかなぁと思って…
you
まだ起きてたよ!
樹くんは仕事終わったの?
田中樹
📞これから、ラジオ!
you
そうなんだね!
頑張ってね^ ^
田中樹
📞ありがとう!
 じゃあ…


電話を切ると…




遅くなるって言ってたけど、




まだ仕事なんだー




やっぱり私と樹くんが住む世界が違うんだな…














私は仕事が終わるまで待ってようと思ったけど、




ずっと待ってるのもと思って寝たー







次の日ー






私が起きると樹くんは寝ていたー




泊めてもらったお礼にせめて朝ごはんだけでも、





作ろうと思って作り始めたー




帰ってきたの遅かったから、



疲れてるよね…



いつのタイミングて起こそう、




そんなことを考えていると…







田中樹
おはよう!


まだ眠たそうな樹くんが起きてきたー



you
ごめん!
起こしちゃった?
田中樹
そんなことないよ!
田中樹
てか、これもしかして…
あなたちゃんが作ってくれた?
you
うん…
泊めてもらったお礼!
田中樹
美味そう!
食べよう^ ^



さっきまで眠たそうな様子だったのに、


嬉しそうにご飯を食べてくれたー



田中樹
美味しい^ ^
あなたちゃんって料理上手だね!
you
そんなことないよ…
田中樹
ちょっとしたら、
車で帰ろうか!
you
うん…


私は樹くんに送ってもらって帰ってきたー




田中樹
一緒にいる時間
短かったよね?
また遊びに来て!
you
そんなことないよ!
楽しかったよ^ ^
田中樹
じゃあまた何かあったら
いつでも連絡して!




そういうと、樹くんの車は行ってしまったー



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