第24話

No.24 愛桜が明かす「本当の事」2
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2023/03/06 07:41
(なまえ)
あなた
……………そうだよ、
………何もわからないんだ、愛桜が俺を、こんなにも、「アイしている」理由が。
愛桜
愛桜
………アイしている、理由か。
Nakamu
Nakamu
それに、「暴力で愛を伝える」って……愛の形は、色々あるかも………しれないけど………
きんとき
きんとき
それでも、俺らは…………
暴力で伝えるなんて、信じたくないし……はっきり言えば、許したくなんて、ない。
Broooock
Broooock
人を好きになるのは、愛すのは、別に、悪いことじゃない。
でも、あなたは……辛い思い、してたんだよ…?
スマイル
スマイル
だからこそ、俺らは聞きたい。
なぜ、……あなたを痛めつけてまで、強く愛したのかを。







ー愛桜 sideー
愛桜
愛桜
昔語りになるが……、
……………良いかい?


ボクが、あなたを、友達としてじゃない、恋愛として好きになったのは、小学五年の時だった。
いつか、ふと、あなたを見ると、
胸がざわついた。
他の男子と話している所を見ると、なぜか、嫉妬していた。

最初は、これがどんな思いかわからなかったけど、
次第に「恋」だと気づいた。

いつか、僕はあなたにこんなことを言ったと思う。
愛桜(正常)
愛桜(正常)
ねぇ、あなたの好きなタイプ?とかあんの?
(なまえ)
あなた
え、いきなり?
タイプか~………なんだろな、

(なまえ)
あなた
例えば、
男みたいな俺を、ちゃんと受け入れてくれる人とか……
話が盛り上がる人とか?。
……………あ、
愛桜(正常)
愛桜(正常)
どうした?
(なまえ)
あなた
………愛桜みたいな人、じゃない…!?
俺が考えた「タイプ」って。

このときは、「ふーん」なんて聞き流していた。
でも、本当は嬉しかったんだ。
僕でも、あなたと付き合っていけるのかな。
なんて、淡い期待を持ちながら。


小6のある日。
いつからか、僕は、
あなたを好きではない、愛すようになっていた。
自分のものにしたい……という独占欲。
もう、自分でも分かってたんだ。
「狂ってる」って。



でも、止められることなんてできないまま。


そして、小6の卒業式。
ことごとくフラれたけれど、
もう、その時の僕は、
「何としてでも、あなたを手に入れたい……」
という思いでいっぱいだった。


そこから、ボクは、衝動を抑えられず、
あなたの後をつけることにした。
いわゆる「ストーカー」。


そして、ある日………
ボクは、遂に心を抑えられなくなった。
あなたの身体を腕で締め、家へ連れ帰った。

その時の、歪んだあなたの顔が、
ボクには愛おしく見えた。
今も、そうだけど、

好きだから、殴って、
愛しているから、蹴って。
そして、見せてくれる顔が、
ボクの気持ちを高ぶらせる。

…………ボクはね、本当は分かってるんだ、
殴るだけじゃ、蹴るだけじゃ、
愛なんて、伝えられっこないって。
でも、
ボクが満たされる唯一の方法は、
あなたの歪んだ顔を見ること。
元から綺麗な顔が、歪んで見えること。

ボクは、あなたを愛している。
だからこそ、満たされたい。
だから、ボクは、あなたに暴力をふるい続ける。

ーあなた sideー
そう話し終わった瞬間に、
愛桜は俺の腕を掴み、
身体を愛桜の方に引き寄せられ、
どこからか取り出したナイフを、首に当てられた。
きりやん
きりやん
………愛桜っ……お前っ……っ、!!
愛桜
愛桜
ボクは、お前たちに嫉妬しているんだ……!!
なぜ、あなたはお前たちが好きなのか!?
なぜ、あなたはお前たちと話しているのか!?
わからない、わからない、わからない、わからない…………
何で、何で何で、何で何で何で何で……
ボクは、こんなに尽くしたのに!!
くっと、ナイフを持つ力が強くなる。
(なまえ)
あなた
………………………ぃっ………、
血が首から垂れている。
シャークん
シャークん
お前っ……っ!!
と、シャークんが駆け出す。
だが、駆け出したシャークんの首もとスレスレに、愛桜はナイフを突きつける。
愛桜
愛桜
これ以上動いたら殺すよ?
今、あなたを助けようとしても、ボクに刺されるだけだから。
Nakamu
Nakamu
………じゃぁ、愛桜。
…これから、俺たちはどうすれば良い?
愛桜
愛桜
ふふっ…………そうだなぁー……
あなたの命が大切なら、全員でボクにかかってきな。あなたは助かるけど、お前ら全員DEADだ。分かるよな?
もし、自分の命が大切なら、この前であなたが死ぬ。
さぁ、どっちが良いかい?
きんとき
きんとき
………ねぇ、どうする?あなたの配信者の名前を訳したやつぅぅぅぅは……助けたいけど、でも、俺らは、まだここじゃ死ねない。
Broooock
Broooock
どうしよ、回り込んで動けなくする?

(なまえ)
あなた
………大丈夫だよ、俺、死ぬからさ、w
もう、決心はできていた。


ワイテルズさんを、助ける為なら…………
スマイル
スマイル
……いや、絶対に助ける。
まだ、ここで死なせる訳にはいかない。
愛桜
愛桜
じゃあ、お前らが手っ取り早く死ねば良いじゃないか?
シャークん
シャークん
………まだ、俺らにはやるべきことが残ってんだよ。
こんなところで、死ぬなんて許されねぇ。


この時、もう既に俺は、ある案を思いついていた。
愛桜も、俺も、死ぬかもしれない荒業………
でも、俺がやらなきゃいけないんだ。




そう、分かっている。

愛桜
愛桜
ねぇ、あなた、
ボクのこと、愛してる?
(なまえ)
あなた
愛してる訳…………ないよ。
愛桜
愛桜
そうだよね、こんなことしてるのに……
(なまえ)
あなた
そうじゃない。
………俺には、心の底から好きな人がいるんだ。
愛桜
愛桜
この、目の前の人たち………
「ワイテルズ」だろう?
(なまえ)
あなた
まぁ、そうなんだけどさ。
また、違う好きがある。
愛桜が、俺に感じていたような。
きりやん
きりやん
………それって、
推しとかじゃなくて、本気で好きな人がいる、ってこと?
(なまえ)
あなた
そうだよ。
………だから俺は、ここじゃ死ねない。
でも、やるときはやるから、
愛桜
愛桜
やるときはやる?
あり得ない。
どうやって?w



(なまえ)
あなた
ごめんね、ワイテルズさん。
もしかしたら、俺、死ぬかもしれないけど……、
でも、ワイテルズさんといた時間は、本当に……楽しかったよ、
こんな俺に、何もなかった俺に、
「感情」を……
教えてくれて、ありがとう。
もし、生きてたら………
また、一緒に笑ってね、




そう呟くと、俺は手に持っていたスタンガンを作動させた。
バチバチッっと音がする。
Nakamu
Nakamu
うそっ……あなたの配信者の名前を訳したやつぅぅぅぅっ……………っ!!
それを、愛桜の脇腹辺りに当てた。
上手くコントロールできず、俺にも電気があたる。


いきなり身体がぐらつき、

いつの間にか、

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