あなたside
涼介から告白された日の帰り道
「ねえ、涼介?私、あの本貸したっけ?」
涼介「ん?あーあれさ、あなたがジーッと見てたからどんな本かと思って自分で借りてみたんだよね」
「え!??」
涼介「だって初めてあった日もあの本読んでたじゃん?それでこういうのが好きなんだなと思ってそれっぽく告白してみた」
「私そんなにその本見てた?」
涼介「うん!そりゃもうバッチリ」
「えぇー恥ずかしい…///」
涼介「もしかしてマジであーやって告白して欲しかったの?」
「コクンッ」
私は頷いた
涼介「マジか!」
涼介は笑った
______________なんでもお見通しじゃん
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。