ねぇ、君、名前は?
優衣夏。
ふーん。
じゃあ、優衣姉って呼んでもいい?
いいけど...
うーん、じゃあ、早速優衣姉、相談にのってくんない?
良いよ。
実は俺、魔法が使えるんだ。
そうなの?
うん。
それで?
その事、まだ兄さん達には言ってないんだ。
え?
大事にしたく無くて言えて無いんだ。
うん。
だから、優衣姉に言って欲しい!
ええ?!私が?!
うん。お願い!
えぇー。
大丈夫!
う、うん。分かった...
やったー!じゃあ、よろしく!
えっちょっと!あー、行っちゃった。
あ、あの、神翔君?達。
ん?
闇季君...魔法が使えるらしい。
はぁ?!
え?!
どういう事?!
闇季君、大事にしたくなくて言えて無かったんだって。
でも、なんでそれをお前が知ってるんだよ。
あんた、名前は?
優衣夏。
まぁ、詳しい事は、闇季から聞くよ。
うん...
大丈夫かな。闇季君...
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!