~数か月後~
ケイトと仲良くなってから俺は
一緒に登校するようになった。
もちろん、トレイも一緒に
それから、他のクラスの人達とも
合同授業やイベントで仲良くなった。
綺麗過ぎて男の俺でも惚れちゃいそうな
ヴィル・シェーンハイト
彼の明るさで心の底から気持ちがスッキリする
ルーク・ハント
良く1人でいる同級生からも怖がられている
マレウス・ドラコニア
唯一マレウスと一緒にいる可愛い仕草の
リリア・ヴァンルージュ
マレウスとは話すことも少ないけれど
沢山の人と仲良くなった。
まるで、始めの時に友達が出来なくて
悩んでいたのが嘘のように
そっか久しぶりの1人の寮…
そうして俺は玄関のドアに
そっと手を掛けた
そうか、ホリデー…
ゴースト達が留守にするのも
何かの準備とかがあるからなのかな?
——可愛い弟がいて、ここ
ナイトレイブンカレッジに来る前に
とある約束をしていて
多分再来年…2年後にはここに
入学する事になるんだ。
それで、家が林檎の栽培しているから
時々寮に林檎が届くんだよ、それが
美味しいんだよ
俺はエぺルの事を思い出しながら
ケイトが相槌を入れる間もないように話す
俺は首を大きく縦に振りながら
と言った。
~放課後~
静かな寮にポツリと零した声が
響き渡る。
あぁ、寮ってこんなに静か
だったんだな、とゴースト達が
いなくなって初めて気づく
入学から数ヶ月経っても
未だに疲れてしまう授業。
それにしても、今日はやけに
疲れた気がする
いつもは、疲れたな~くらいだけど
今日は動きたくもないし頭が痛い
何とか食事や入浴は終わらせて
ベッドに潜る。
そして、
と、寝る前に呟いてから
俺は眠りについた。
next♔
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!