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第1話


あなた 「…すみません…。」

カンタ 「…はい。」

あなた 「こ、怖いので手とか当たって、も、大丈夫ですか……?」


_________

この状態になる1時間前。

_________

AM9:56。私は友達と遊ぶために、事前に決めておいた待ち合わせ場所に向かっている。

あなた 「やばい、遅れそう。」

つい、声に出して言ってしまったぐらい今日という日を待ちわびていたのだ。
しかし、時間にルーズな私は楽しみのくせに遅刻をかましてしまいそうになっている。

あなた 《階段は間に合わないから、エレベーター使っちゃお!》

こんな事を考えているが、ショッピングモールなどのエレベーターはすぐにいけると思いがちだが、実際は1階づつとまり出入りが激しく相当時間がかかる。
そんなこともつゆ知らずそのままエレベーターを待つことに。

あなた 「…はぁ?遅くない?」

エレベーターの遅さにイライラしているうちに、約束の時間に。
「ごめんちょっと遅れる!」
約束の時間にこれを送るなんてことは本当はしてはならない。私の友達は優しいから大丈夫だ。と心の中で言い聞かせ、そんなことも知らないエレベーターはマイペースに人を運ぶ。

あなた 《はやくーーーはやくーーー》

焦りとイライラで汗が出てきた。

あなた 《あー!髪の毛のセット崩れちゃう》

手で仰ぎながら髪の毛を整えている間にエレベーターがついた。
人がぞろぞろ降りてくる。中には1人だけ残っていた。
そして、乗るのもたった1人。

あなた 《髪の毛やばーい!》

ずっと髪の毛をいじっていたせいで周りが見えておらずとりあえずエレベーターに乗った。
すると、

カンタ 「あのー、何階に止まりますか?」

あなた 「あ、、すみません!6階です!ありがとうございます!……」

時間が止まった気がした。
何もかもが全部スローモーションになって見えた。
なぜなら、大好きなYouTuber水溜りボンドのカンタくんが目の前にいるからだ。
こんな遭遇の仕方があるのか。こんな幸せがあっていいのか。
まず本当に本人なのか。
色んなことを話したいが、緊張して自分の呼吸の仕方が気持ち悪くないかそこに意識がいってしまい、話す内容が何も考えれない。

そして、汗がすごい。

あなた 《髪の毛変じゃないかな!?》



そんなことを考えている最中、体がグラっと揺らぎ少しよろめく。
おっとっと。と2人の声が微妙に重なる。
すると突然目の前に突然現れた暗闇。
いろんなことで頭が回っていないので、声を出すことが出来ず、ただただ立っていた。

隣にいる人もただただ立っていた。

しかし、恐怖が来るのはそう遅くはなかった。

あなた 「……地震??」

考えるより先に口が動いた。そのせいかじわじわと実感が湧く。

怖い。

どうしよう。

逃げないと。

いろんな恐怖の感情が蠢き、それを遮るかのように放送がなる。

震度5弱の地震が発生しました。津波の心配はありません。危ないので落ちやすいものがある場所や、火がある場所は避けてください。繰り返します……



カンタ 「だ、大丈夫ですか???」

蠢く感情を遮った放送を遮るように声をかけられた。


あなた 「!?だだ大丈夫です」


暗闇だが、焦りつつも心配してくれているところが見えた


あなた 「エレベーター作動するまで変に動かないほうがいいですよね…」

カンタ 「そうですね。はやく電気つけばいいんですけどね…」





会話は全く続かなかった。

そこに畳み掛けるように少し弱めの地震が来た。

あなた 「!!!」


さっとかがみ、頭を守る。
弱いとはいえ、先ほどの地震の後なのでとても揺れに敏感だった。


怖くてたまらなくなり、声を出す。

あなた 「…すみません…。」

カンタ 「…はい。」

あなた 「こ、怖いので手とか当たって、も、大丈夫ですか……?」


カンタ 「大丈夫ですよ。」


震える手とひんやり冷めている手が触れ合う。


この時2人とも下心なんて一つもない。

だが、双方の手はじわじわと熱を帯びていく。


このことに気づくのはもっと先のお話。

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