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第7話

『俺の』彼女ちゃん。
※黒尾side※






彼女ができて6日目。

烏野の練習は、今日で最後。


夕方からバーベキューたべて
みんなでワイワイして

連絡先交換するやつもたくさんいた。





あなたは、チームや先生、コーチの評判がいい。


何かで東京に来たらまた音駒でマネージャー手伝ってくれって、猫又監督も話してた。





最後の試合の時もバーベキューの時も
音駒メンバーやマネちゃんズとスマホで写真を撮るあなた。


遠目に見ていても可愛い。






烏野キャプテン、澤村くんとも和解して
『雅をよろしく』と念を押された。

あなたは、目立つ方ではないがみんなに愛されている。



たぶん、いつ音駒に混ざっても全員が受け入れてくれるだろう。









前回まで練習試合で烏野に逢っても
あなたの姿はなかった。


別の用事が重なって遠征に行けなかったと言っていた。





そんなあなたと今回の合宿で出逢い、
付き合ってここまで大切に思える関係になったのは奇跡。

本当に偶然が重なっての奇跡。


例え一目惚れでも7日も一緒にいてスタートとなると遠距離でも頑張れる。




先週まで何一つ知らなかった相手を

今はすげー大切って思える。

神様は本当にいるかもって思うくらいだ。











今夜も風呂上がりの『デート』を約束してる。

今日は俺が先に風呂だったから
あなたには、いちごミルクを買って待つ。



あなたと自販機で待ち合わせして数日。

いちごミルクがあればコレ。

無かったらミルクティーを飲んでたあなた。



イメージそのまま。
ちょっと可愛い甘い飲み物が好きらしい。





廊下で待ってると湯上がりのあなたが来た。


『あ、テツロー!おまたせ!』

「おう!おつかれ!
 これ、飲むか?」


いちごミルクを差し出すと
あなたは目をキラキラさせた。


『え!ありがとう!
 好きなの覚えてくれたの!?
 なんか嬉しいっ』


えへへって照れて笑うあなたが好き。

二人の時に照れながら喜ぶあなたが好き。

小動物かって可愛さが溢れ出ている。





二人で話そうと思って非常階段に並んで座った。

反対にも非常階段があるが、
こっち側は屋外になってて夜風が涼しい。


『涼しいねー。』


ストローを加えて幸せそうに目を細めるあなた。

何か話すたび俺を見上げる大きな瞳。

同じ段に座ってもあなたの方が小さくてついつい見上げられるその仕草。




彼女初心者。恐るべし。




「あなた、お前が宮城帰っても忘れねぇ!

 毎日思い出すし、メールも電話もする。
 会いに行けるならなるべく会いに行く。

 浮気もしない。
 あなただけが…すごく大切。

 可愛いあなたを俺だけに閉じ込めたい。」



俺はまだ学生で大したことはできない。

遠距離で彼女なんか初めてだし
連絡取り合うだけでどこまでできるかわかんねー。


でも、いま。
あなたがめっちゃ大切なんだ。

無くしたくない。
できるならずっと一緒にいたい。

明日からお前が居ないなんて辛すぎる。



『ありがとう。テツロー。
 テツローの彼女でよかったと思う。

 この数日、毎日が楽しくて幸せだよ。』



首もとで聞こえる声に
胸が震えた。




正直、今日。

俺はあなたとキスしようって思ってた。




合宿で思い出残してやりたい。

離れてても思い出してほしい。

遠くても俺だけを見てほしい。




色々思ってたけど、実際には大切すぎてキスなんかできなかった。




抱きしめてお互いの心地いい温もりに溺れる。

風呂上がりの匂いにまみれる。




これだけで胸がいっぱいになった。






ふと、あなたが俺から離れて

『テツロー、写真撮ろう?
 あと、終わったら耳貸して』

って。




「お前、風呂上がりでいいのかよ。」

と、笑ったがいいのいいのと。
何枚かをあなたのスマホで撮った。


ちょこちょこ何かを操作して
『あとでテツローにも送るね』と。

変わらず笑顔のあなた。





そして『耳貸して?』と
内緒話をするみたいに誘ってくるので

少し屈んであなたに寄り添った。






瞬間。




ーーーーチュッ

『す き だ よ』




あなたが…

俺の耳にキスをして




あなたから…

耳元で『すきだよ』って…





まじか!まじなのか!?

夢じゃない?

大丈夫か俺!!!




俺、めっっっちゃ顔赤いと思うけど

となりに居るあなたもすごく赤かった。




うつむきがちだけど、耳まで赤い。

どこまでも可愛いあなた。



『テツロー。』

「ん?」

『テツロー、逢いたい。』



俺に跨がって対面になるあなた。

実質、俺の上に座ってる。

上に乗せてもあなたの方が小さくて

抱きついてくると首もとに頭を埋められた。





いやいや!!まって!!
ほんとに彼女初心者!?やばくね!!?





『テツローが明日から居ないなんて
 ちょっと耐えられないかも。自信ない。』

「うん。俺も。」






え、耳キスも。
このやり取りもまじで無自覚なの?

俺、跨がられて紳士なほど大人じゃねーよ?


気が気じゃなくなりそうだわ。





『今、目の前に居るのにね。
 明日も明後日も逢いたくなってる。』

「うん。」

『きっと、電話してもメールしても
 逢いたいばっかり言っちゃうと思う。
 なんかそればっかりになっちゃいそう。』


「あなた、愛してる。」

『ん!』(鎖骨にスリスリ埋もれてくる)




あーーーーーー!
なんだよこれ。彼女やばいかよ!!

このままだと幸せすぎて死ぬぞ。

しかし、先輩として!!
落ち着け俺。冷静に。落ち着いて。





「やっぱ、俺も逢いたいから…
 逢えそうな時は逢いに行く。宮城まで。」

『テツロー、ありがとうっ!
 私も東京行く時、連絡するっ』




未だに人前ではツンケンされる。

けど、こんなにすり寄ってきて逢いたいって。

だいぶ懐いてくれたし、なんとか恋人で離れられるかな。





俺だって逢いたい。

毎日逢いたい。

今なら織姫と彦星の気持ちが解る気がする。





東京から宮城まで。
夜行なら4000円台、新幹線でも5000円ちょっと。

時間は掛かっても小遣いで行けない距離じゃない。


逢いに行くかー。宮城!






ぼーっと、星ばかり見上げた俺をあなたが見上げてくる。






『テツロー…?』

「あなた、好きだ。」


目をあわせて、ふふっと笑い合った。




そして、どちらからともなく。

目を閉じて近づき、俺達はキスをした。




触れるだけの優しくキス。

ほんの少しの時間だったろうにすごく長く感じた。



あなたの柔らかさとシャンプーの匂いが鼻を掠めて

その後、しばらく立ち上がれなかった。(←意味深)











翌日。


朝からあなたが音駒部屋に来てバタバタと騒がしかった。

あなたが持ち帰る、俺の匂い付きシャツをどれにするかとても悩んでおり、最終的に昨日まで着ていた寝るTと今着ているTシャツの2枚を丁寧に畳んでジップロックに仕舞った。


部屋のみんなが見てくる状況に
あなたの匂いフェチが露呈する。

そして

あなたのシャツとタオルもジップロックに詰め込まれて俺に差し出された。


『借りるだけじゃ申し訳ないので…
 私の代わりに嗅いでください。』


すごく照れているあなたが可愛い。

とりあえず、受け取るも…
正直、匂いの物品にそこまで興味はない。

が、ニヤニヤと仲間に見つめられながら朝食を食べに部屋を後にした。






軽く練習したり昼飯まではいつも通りだった。





マネちゃんズや音駒組と写真を撮るあなた。

ニコニコしながら思い出を増やしている。





俺を見つけるや

一瞬、ほんの一瞬。


寂しそうな顔をしてすぐ笑った。




『黒尾さん!また合宿か春高で!
 他にも逢えそうなら連絡しますから!』



烏野がバスに乗り込みあなたも荷物を積み込む。





最後、向かい合ってるだけで胸が苦しくて

バス乗車まちがあなただけになった時





ーーーーカプッ




俺は、あなたを抱きしめて

そのまま首を噛んだ。



痛くないように優しく吸って

真正面からバッチリ解る位置に俺の印を付けた。





みんな見てるけど
人目なんて気にしてらんねー!





「ん、あなた充電した!
 気をつけて帰るんだぞ。

 また夜には連絡するからな。」





俺自身が独占欲強いとか思った事無かったが、
当面の虫除けくらいにはなるだろ。


大満足で手をふって見送った。





可愛くて大好きな俺の彼女。

赤くなって可愛いったらないのよねー。