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第4話

触れていたい気持ち。
※黒尾side※




俺は、俺じゃない俺のお陰であなたと付き合うことになった。



部屋に戻ってから夜久にも研磨にも
『クロ、気持ち悪い』って言われた。


俺もそう思う。




すっげーニコニコしてたし

俺も気付いたらOK貰ってて

素の俺ならうまく行ったか解らないよなって。





研磨が新しいゲーム買った時より
ずっとずっと。

今の俺の方が幸せを表現できると思う。





明日、起きて夢じゃなかったら

あなたと付き合うことをみんなに言う。





合宿は1週間あってまだ1日終わっただけ。


この先、少しでも同じものをみて笑う時間を作りたかった。












翌日。

朝練が終わって食堂にいくとあなたを見つけた。




「あなたちゃん、おーはよっ!」


「あ、黒尾さんっ、おはようございます。」



少し赤くなってうつ向くあなた。

実に愛らしくかわいい。



「あなたちゃん。
 昨日のこと、覚えてる?
 今日から改めてよろしくな!」


「あ、はい!よろしくお願いします!
 今日もサポート頑張ります!」



人前で当たり障りなく返すあなたに
少しだけ。

ほんっとに少しだけな。

寂しいというか悔しいというか…

彼氏面したくなった俺が居る訳です。





あなたの耳元に寄って


『今日から俺達カレカノだろ?
 あなたちゃんも鉄朗って呼んで。』


小声でそう伝えると
すごくすごく小さい声で『努力します』と返ってきた。





食堂の隅っこでそんなことをしていると
烏野キャプテンに声をかけられ、
このやり取りは終わりを迎えてしまった。



「黒尾くん、うちのマネージャーにあまり手出ししないで貰えないかな?」


「やだなあ、もう。
 自分の彼女に愛を囁いていただけで
 べつに烏野さんにご迷惑掛けようなんて…」




一瞬の沈黙の後…


「か、彼女!?
 雅!!気は確かか!?
 無理やり言わされてるなら断って良いんだぞ!!
 嫌か?嫌だろ?無理しなくていいっ!!
 こんな厨二…無視していいんだ!!

 俺が付いていながら…
 辛い思いをさせてしまって…!!うっ」


澤村くんが激しく焦り
あなたをぶんぶん揺らしている。



「いやいや!
 正式に俺の彼女なんで。
 あまり揺さぶらないで貰えますか。」


「しかし!昨日の今日だろう。
 雅にも雅の気持ちがあるだろうし…
 黒尾くんもマネとしての雅しか知らないだろ!!」




ーーーバンッ


俺と澤村くんがバチバチになり掛けた瞬間。

昨日、笑顔と天使スマイルと愛嬌の塊だったあなたがおぼんで澤村くんを殴った。



「澤村先輩、過保護もいい加減にしてください!!!
 私も黒尾さんがいいと思ってお付き合いすることにしたんですっ!
 仕事はちゃんとしますから邪魔しないでください!!!」



ーーーバンッ バンバンッ バン

容赦なくおぼんで叩きまくるあなた。




「「あなた、俺たちも殴って…(バンッ)」」


止めずに飛び込んできた
田中くん、西谷くんを次々殴るあなた。







昨日までのあなたとは違う。

知らない一面を見た気分だった。






俺がなにも言えず固まってると


「あ、黒尾さん。
 今朝はお魚ですけど大丈夫ですか?
 苦手ならオムレツか何か作りますっ(ニコ)」と。




あーーーー。なんか俺。ダメだ。

どんなことあっても幻滅とかできねーわ。




「俺、魚好きだから大丈夫!
 あなたの飯が食えるから今日も頑張れる!
 ありがとなっっ」


ぎゅーーーー!

って抱きしめれば

真っ赤になってポカポカ叩いてくるあなた。




「さりげなく抱きついたりしないでくださいっ!」


「あ、さすがにぃ?」



あ、プリプリ怒るあなたもかわいい。

さっきもあなたって呼び捨てて怒ってないし。
本当に天使過ぎるだろ、俺の彼女。



「オンオフは守って、合宿だって思い出してくださいっ!」


「はーいっ。」




こんなやり取りをしてると人が集まってきて朝食が始まった。





一応、約束はしたものの…
やはり、彼女には触れていたいもので…


ボトルを作るあなたにくっついてみたり。

休憩で地べたに座るあなたを
体育座りで後ろから囲ってみたり。

記録を取るあなたの肩にかがんで頭を乗せてみたり。





夕方には付き合ってることが広まって

スキンシップも俺的には自然に。






あなたは、恥ずかしそうな素振りはあまりしない。

どちらかと言うと無視して過ごす。





そんな君もかわいくて好き。





きっと、離れる時間はとても長いから…少しでもあなたの温もりを忘れたくなかった。