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第8話

キスマーク

バスに乗る前。

みんなが見ている前で抱きしめられたと思ったら
首にキスされた。


『あなた充電した!』って。





とにかく顔が熱い!



『気をつけて帰るんだぞ』

「うん。」



その辺からの記憶がすごくすごく曖昧。






抱きしめられてる時もバスからギャーギャー聞こえてて
たぶんみんなが見てたし…

音駒のみんなも恥ずかしそうだったし。





あんなにみんなが見てる前で
堂々と。

できちゃうのが黒尾さんなのかな…。





恥ずかしい。

穴があったらなんとやらってこういう時。




黒尾さん、カッコつけるみたいなのもゼロじゃないし、春高でも女子アナのインタビュー平気って言ってたし。


なにより。

あんなに嬉しそうに見送ってくれたから。

やっぱ、こういうの平気なのかも。





バスでは、菅原先輩と澤村先輩の間。

通路側に座ってた。





『人前であんなこと…!
 合宿中に変なことされなかったか?』

って、澤村先輩にたくさん聞かれた。




ずっと熱くて押さえてた首。

手をはずしたら菅原さんに慌てて押さえられて。



先輩?って聞くとすっごーく小さい声で。

『大地に見つかるとやばい。
 めっちゃ見えるとこ、キスマークついてる』

って。






は?

キスマークってたまにアレ。


なんか彼氏居る子が自慢気に言ってくるアレ?





え、ちょ…

黒尾さん、そんなのどさくさに紛れて付けてたの!?





「菅原先輩…これって…
 た、タオルとかでなんとか」

『ぜんぜん無理。(ニコッ)』




どうしよう。

家帰っても親に何言われるか…!

とりあえず絆創膏か何か…

いや、タオルを芋結びするのがはやい!
なんとかしなきゃっ!



鞄をゴソゴソ漁っていると
隣にいた澤村先輩が気にかけて声をかけられてしまった。



『雅?どうかしたか?』

「あ、え…な、なんでも!!」


しかし丸見え。
時既に遅し…です。


『……!!

 あんの、くそトサカ…ッ!!!』


わわわわ…!
澤村先輩が真っ黒に!!

黒尾さん、次逢ったら戦う前に殺されるかも。


「せ、せんぱ…い。
 だだだ、だいじょぶれす!!

 たぶんすぐ消えますし夏休みだから」





ちぐはぐしてしまった。



恥ずかしかったし、帰ってからも友達や両親からアレコレ聞かれた。

でも、友達とふざけてたらなかなか消えなくてって誤魔化した。












この7日間。
あっという間だった1週間。

高2の夏休み。



恋に恋する乙女の私には奇跡みたいな出来事がたくさん起きた。




まだまだ黒尾さんとたくさんの想い出を作れるだろうか…













キスマークついてるよ。

と、帰りのバスで言われてからあっという間に6日。


今は殆ど見えないくらいになった。






付いてても困るけど

無くなると寂しくなっちゃうんだな…。





ーーーーピンポーン

家にいると郵便が届いた。



「あ、黒尾さんから!」



この1週間、毎日連絡を取り合って
夜には電話をして過ごした。

借りてきたシャツを握りしめて寝たり
彼シャツしてみたりもした。

そして、約束通り黒尾さんから新しいシャツが送られてきたのだ。




私も新しいの入れて送ろう。

そう思うと、手紙と小さい箱があるのに気付いた。




ーーーーーーーーーーーー

あなたへ


元気にやってるか?
前回借りた服とタオルを洗濯して送ります。

これでいいか解らないけど
俺がいつも着てるシャツを2枚選びました。

早くあなたに逢いたいです。


追伸。
キスマークが消えて寂しくないか?
安物だけど良かったら身につけて欲しいと思ったのでアクセサリーを送ります。

また夜、電話で話そうな。


            鉄朗

ーーーーーーーーーーーー



「ん?これ…ネックレス?」





同封の小箱には小さいハートの中に紅い石が入ってるネックレスが入ってた。


彼氏にプレゼントされたアクセサリー着けるなんて
本当に恋人っぽい。



「なんか、音駒色の石みたい、、」



黒尾さん。

テツローが着けてくれたキスマーク。

あの紅かった痕を思い返す紅い煌めき。





私を思い出して選んでくれたのかな。

ちゃんと、お礼伝えないと。





毎日、お風呂上がりにする電話が好き。

合宿と同じ、お風呂上がりのデート。





黒尾さん、受験だってあるんだろうけど

やっぱ付き合ってくれるのがすごく嬉しい。






「好きだな。黒尾さん。」