目を覚ますと保健室らしい場所で寝ていた。
あなた『 ん…。』
岩泉『 …おっ。起きたのか。』
あなた『 岩泉さ … ん … ?? 』
私が目を覚ますと気づいた岩泉さんは
ほっとしたように笑った。
岩泉『 及川が瀬谷をおんぶして、大変って体育館入ってきたからよ、すげー驚いた。』
岩泉『 具合はどうだ? 』
頭は … 痛くない。
大丈夫か。
あなた『 だいぶ良くなりました、』
岩泉『 そーかそーか。良かった。』
そう言って私の頭にそっと手をおいた。
岩泉さんの優しさが痛いくらい伝わってきた。
私をここに連れてきたのは及川さんってこと…?
じゃあその及川さんは…?
あなた『 …あの、及川さんは?? 』
岩泉『 あーー、あいつ食堂だわ。』
岩泉『 烏野のマネと一緒に飯作ってる。』
あなた『 …へ? 』
ご飯作ってるって…
もしかして私の仕事を代わりにやってくれてるの…?
岩泉『 あいつが瀬谷にあんまり負担かけられないからとか言って無理やり手伝ってたぞ。』
岩泉『 烏野の3年マネには全力拒否されてたけどな笑笑 』
あなた『 こんなとこで寝てる場合じゃないですっ…!』
及川さんに私の仕事を押し付けるなんて…!!
私は勢いよく起き上がってベットから立った。
岩泉『 お、おい! 』
あなた『 岩泉さん、ありがとうございました!』
こうしてちゃいられないと私は保健室を去る。
。
岩泉『 ははは… ほんとに良い奴だな。。』
食堂へ向かう瀬谷を追って俺も走り出した。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。