第22話

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2020/06/05 00:13








あなた『 及川さんっ!!!すみませんっ!!!!!』





勢い良く食堂のドアを開ける。







そこには沢山の " 仲間 " がいた。













日向『 うおー!!!!瀬谷!!!大丈夫なのかよ!?!?』




山口『 良かった… 。』






花巻『 めっちゃ心配したんだぜー?? 』






松川『 ほんとに大丈夫?? 』




みんなに囲まれて沢山の声をかけられる。






こんなに心配させてたんだっ…。



















国見『 1人で抱え込みすぎ。』



国見『 … なんかあったんでしょ?話聞く。』















集団の隙間からひょいと出てきては私の頭をなでた。











いつも。







私に何かあった時はすぐに大勢に囲まれる。

それを助けるかのように引っ張ってくれる国見。













及川『 はい国見ちゃんストップ〜!! 』








あなた『 ひゃっぃっ及川さっ…! 』







国見から勢いよく離されて及川さんにハグされる。









彼の腕が腰に当たってむずかゆい。










国見『 … 及川さん手離してください。』






おお、、何故か国見フキゲンモードだ、、





及川『 やだねーっ!!俺は今から瀬谷ちゃんとお話するんだもんっ!! 』




べーーっと舌を出して意地を張る及川さんに

チッと舌打ちする国見。



及川『 国見ちゃん今舌打ちしたよね!?!? 』





そのまま国見は自分の席に戻って食事を再開した。








及川『 烏野のマネちゃん達ごめーん!
   俺ちょっと抜けるね! 』




及川さんがごめんねのポーズをしてあざとくウインクをかますが2人とも動じない。



清水『 …… 。』



谷地『 ??? は、はい!』








及川『 ちぇー、つまんないのっ!』




及川『 よしっ。瀬谷ちゃんこっち座って!』







あなた『 は、はい! 』








みんなが食べてるとことはかけ離れた

端っこのテーブルに座る。











私が席につくと及川さんは沢山美味しそうな料理をもってきてくれた。





及川『 さっ、食べて食べて〜!』 








ん…。






あなた『 … おいしい…!』





及川『 でしょでしょ!!それ及川さんが作ったんだよ〜!!』





あなた『 及川さん料理もできるんですね!笑 』





すごいでしょ〜っと自信満々に頬ずえをつきながら

私が食べる所をガン見してくる。





えっ…と。



た、食べにくい、、、、




あなた『 あの〜… 』




あなた『 及川さんは食べないんですか?』








及川『 俺? 俺はさっき先に食べたから大丈夫〜!』





あなた『 あ、そうなんですか…笑 』






これほどのイケメンにみられながら食べるのは正直恥ずかしかったけど、お腹が空いていたのでさっさと料理に箸を運ぶ。








及川『 … 瀬谷ちゃんさ〜,最近どうなの?』









あなた『 …え?』







及川『 いや〜、なんかさ〜、、?』








及川『 悩んでるんだったら俺一応先輩だし…?』






及川『 エンリョしないで言って欲しいなって。』















あなた『 …。』









及川『 あっ!いや別に無理にとは言ってないからさっ!!』






あなた『 なんか… さっき思いだせそうだったんです。』






及川『 …?』




あなた『 すごく大事なこと、思い出せそうだったのに…。
ぽっかりそこだけ記憶が消えてて。
思い出そうとすればするほど酷い頭痛に襲われるんです。』






及川『 … そうなんだ…。』



及川『 それって…さ、』







及川『 思い出せないんじゃなくて、思い出したくないんじゃない?』








あなた『 … 思い出したくない…?』






及川『 うん、例えば嫌な事件とか〜、自分にとって忘れたくなるような過去とか。』






あなた『 ……。』






嫌な事件……




忘れたくなるような過去……










そうなの、、かな、、、。





じゃあ、あんまり掘り下げない方がいいってこと?














わかんない、、



わかんないよ、、、



でも、、








、、ほんとに大事なことだと思うんだ。
















あなた『 …ありがとうございます!及川さん!』




及川『 いえいえ〜!何かまたあったらこの及川さんにちゃーんと相談するんだよ〜?』






あなた『 はい!』





私の元気良い返事を聞いて安心したのか


及川さんの口角がキュッと上がった。







岩泉『 あんま瀬谷に漬け込むなよクソ川。』




及川『 いでっ!!……ぁ、岩ちゃん!!』








あなた『岩泉さんっ…!』




あ…



私そういえば勢いで岩泉さん置いて来たんだっけ…!?!?





うわあああああ、、、



私はなんて事を、、、、









あなた『す、す、すみません!!』




岩泉『?なんで謝るんだ。』





あなた『 あ、いぇ、あの、、』






岩泉『 ほら、これも食え。』



むぐっ、




口の中に天ぷらを突っ込まれる。




あなた『 おいひいへふ… !』







岩泉『だべ??笑』




くしゃっと笑う岩泉さん。




及川『 ちょ、ちょっと岩ちゃん!詰め込みすぎ!』

及川『瀬谷ちゃん苦しそうじゃん〜!!もう〜!』



あなた『 はひっ、はひほうふへふ…っ大丈夫です…っ








岩泉『 …すまん…。』




及川『 あはは笑 瀬谷ちゃんフグみたい可愛い〜笑』





あなた『 からかわないでくらはいっ!笑』




喋れてないじゃ〜ん!笑 っと及川がケラケラ笑う。


すまん、と申し訳なさそうに岩泉さん。。








あー、この時間がずっと続けばいいのに。












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