ともたかside
今は深夜。〇〇が帰ってから俺はみんなに今日のことを問いただされていた。
は「で、ともたかさんよ。〇〇はなんで泣いてたんだい。」
と「えっとそれは…。」
た「俺たちだって〇〇の事が心配なんだよ。教えてほしい。」
と「……俺が〇〇に告白したからです。」
「「「「「え!?!?」」」」」
みんなは声を揃えて驚く。そりゃそうか。
凸「…結果は?」
と「フラれた。他に好きな人がいるってさ。」
た「…で、とまんはこれから〇〇のこと好きでいるの?」
と「〇〇の恋を応援するって言ったから諦めるつもり。時間はかかるかもしれないけど。」
は「それでいいの?」
と「はい。好きな子には幸せになって欲しいんです。」
凸「なんていい男なんだ…」
は「お前はいい子だなぁ〜」
はじめさんたちが励まそうとしてくれる。その心遣いが嬉しかった。
と「ようへいくん。俺は玉砕したけどようへいくんは頑張ってくださいね。」
よ「…え!?なんでともたか知ってるの!?」
と「ようへいくんのこと見てたら分かりますよ〜笑」
よ「まじか…。」
と「ようへいくん、頑張ってください。俺はようへいくんのこと応援してます。」
よ「うん。ありがとう、ともたか。」
ようへいくんと俺は頷きあった。
は「よぉし、じゃあともたかのために慰め会でも開いてやるか〜」
た「酒飲むぞ〜、酒〜」
凸「この前の歓迎会の残りがめちゃめちゃありますよ!」
みんなが俺のためにしてくれること一つ一つが嬉しかった。
しばらくしてみんなは酔いつぶれ、おれは寝部屋に運んで行った。
しかし、だいちくんだけは2階にいた。さっきからだいちくんは無言だ。
と「だいちくん〜、みんなを運んできました〜」
だ「ありがとう、ともたか。」
そしてまた沈黙が続く。いつもならなんでもないはずの沈黙が今はとても息苦しい。
しばらくして、だいちくんが口を開いた。
だ「ともたか。大丈夫か?」
と「え?」
急だったので俺は間抜けな返事をしてしまう。
だいちくんの方を見たけれど、目は合わない。
と「〇〇のことっすか〜?俺なら大丈夫ですよ笑。」
俺は笑って誤魔化した。でも、だいちくんには効かないみたいだった。
だ「ともたか、俺の前では嘘つかなくていいんだぞ。相談に乗るって言ったし。」
と「だいちくん…。」
だいちくんは優しい目をしていた。
俺の中で張り詰めていたものが絆されそうだった。
だ「泣きたい時は泣けばいい。ここには俺しかいないから。」
だいちくんはそう言うと、俺を引き寄せる。
だいちくんの腕の中で涙が溢れてきた。
と「だいちくん、ありがとう…。」
だいちくんは何も言わず俺の涙が止まるまで背中を優しく撫でてくれた。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。