去年の春頃まで、私は“暗殺者”だった
血に染まった私はある日政府に
「この怪物を殺して欲しい、報酬は100億円」
額がぶっ飛んでると思った
冗談抜きで世界を救う事なんだとか
なら参加して“暗殺者”はやめよう
そう決めてから一年、、
暗殺対象、、“殺せんせー”が死んだ
あの夜みんなで泣きじゃくった
私も柄でもなく暗殺対象の死を心から悲しんだ
呼んであげれば良かったな
ずっと“殺せんせー”とは呼ばなかった
だって、離れる時苦しく、悲しくなるから
まぁ呼ばなくても苦しいし、悲しいかったけど
それを乗り越えた“私達”E組は強くなっていると思う
この力を人を殺す為じゃなく
人を守る為に、、、
ヒーローになるよ
そして私は前々から入学したかった
ヒーロー養成学校雄英高校の試験に合格した
ロボを倒すだけだったから手加減しなくていいし
ちょっと楽しみすぎた
ちなみにヴィランポイント60レスキューポイント20
合計80点だった
良いのか悪いのかが分からないけど
合格したからいいよね
、、殺せんせー私ヒーローになるよ
殺せんせーみたいなヒーローに
___start→
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。