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第35話

Thirty five
蓮side…




久しぶりに来た学校も
気づけば放課後になっていた




朝から照とは一言も話さず
照は俺を居ない存在のように過ごしてた




それでいい…、
俺はお前にも、あなたにも
そして…美麗にも…、
最低な事をしてる




きっと今日もあなたは
照と帰るんだろうな…



そんな姿を見たくなくて
俺は何も言わず1番に教室を出る



門の近くに行くと見覚えのある
車が止まってた



美「あ!蓮!」



俺を見つけて嬉しそうに手を振る



『悪ぃ!待った?』


美「ううん!私も今来たところ」



美麗を選べば俺は確実に幸せになれる。
そして…、
誰も傷つけたりしない。




美「水族館行こうか!」



『水族館?』


美「うん!」


『今から?』


美「急いで行けば最終受付まで間に合う!」



そう言って車を走らせる美麗




水族館か…
いつから行ってないだろう



幼い時
あなたの家族と俺の家族で行って
一緒にお弁当食べて楽しい思い出
ばかりが俺の中でグルグル駆け回る



美「蓮?」


『ん?』


美「大丈夫?」


美麗が俺の顔を覗き込んで心配そうな顔をする



美「悲しい顔してる…」



俺が?
悲しい顔?



『してねぇよ…、』



あなたの思い出を思い出して
俺は悲しい顔をするのか?



もう俺のあなたじゃないから?



美「着いたよ!行こう!」



美麗に手を引かれ
俺と美麗はギリギリ水族館に入ることが出来た



美「閉店ギリギリだから人いないね!」


『あぁ、そうだな…、』



子供みたいにはしゃぐ美麗を見て
俺はこの笑顔を消してしまうんだと
胸が痛くなる



一通り水族館を見たあと
1番大きな水槽の前のベンチ腰掛け



美「ねぇ…蓮…」


美麗は水槽を見ながら俺に話しかけた








美「別れよっか…」


『えっ…、』


美「私 蓮と付き合ったら一緒に水族館行くの夢だったの」



美「その夢も今日叶ったし!」



美「…、私達別れよ?…」



美麗は水槽を見ながら俺を見ることなく
目に沢山涙を溜めてそういった



俺が言わないといけないのに…、



『ごめん…、』



俺がそう言うと
パッとベンチから立ち



美「よし!帰ろう!」



何も無かったかのように
いつもの美麗に戻って
スタスタと歩き始める



俺は何も言えず
ただ美麗の後ろを着いていき
車に乗り込む



他愛のない話をしていると
気づけば俺の家の前に着いた



『ありがと…』


俺が車から降りようとすると


美「あなたちゃんの事…」


『え?』


美「諦めないでね…」


美「蓮なら絶対幸せになれるよ」



そう言ってニコッと微笑む



俺は美麗に最低なことをしたのに
美麗は俺にずっと優しくて
ずっと笑ってた



『美麗…、俺…』



美「私も幸せだったよ」



『え?』


美「ありがとう!じゃ、私行くね?」



『美麗…ありがと…』



俺にニコッと微笑んでから
手をヒラヒラ振って美麗は
車を走らせた








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